Categories: 波起の雑記

今、ここにある、現実

ねえ、知ってますか?

2年4ヶ月まえに、
「東日本大震災」
という、
僕の36年間の人生の中で
最大の大惨事が起きて、
大地震と大津波で、
たくさんのかけがえのない命と
たくさんのかけがえのない大切なものが失われて

原子力発電所の事故で、
僕らの五感では感じれない
「放射能」
が大量に溢れ出て

それから、2年以上経った今でも、
復興という言葉だけが
一人歩きして、
実際は、
日々、
一日一日を
食いしばれないくらい
歯を食いしばり
我慢出来ないほどの我慢をして
仮設という「仮」の住いや
店舗で毎日を過ごし、

もう、
思い出せないくらい
大好きな町は変わってしまい。

元の町の輝きは、
まだまだ、
とても取り戻せていません。

僕は今、岩手県大槌町という
岩手県では、
被害率
人口減少率の
最も高い町で
明日への「希望」を
ほんの少しでも
お手伝い出来るように
滞在しています。

毎日、この町を眺めては
ここにあった町を、
人を
想っています。

何か出来るなんて
とてもそんな
だいそれた想いはありませんが、

この町にいて、
日々感じることこそ、
今、
日本の現実であると実感しています。

僕のこの文章には、
誰かを動かしたり
何かを変えたり
そんな意味はないことは
重々承知ですが、

でも、
この町で、
感じる事を
綴ることは
大切な事だと想っています。

僕はここにいます。

今、
あなたは、
自分の人生を
生き方を
胸を張って
誰かに伝えていますか?

僕は出来ません。

でも、
ここにある
現実と真実を
感じ
僕の言葉で伝える事が出来ます。

後、一週間後に、
岩手県大槌町、
この町で、
「おおつちありがとうロックフェスティバル」
という、
希望のイベントが開催されます。

この町にくる事が全てではありません。

ただ
この町の、
強い想いを持った人たちが
命と想いをかけて
実現しようとしていることを
可能な限り応援し、
お手伝いをしています。

7月27日、28日。

この町で、
希望の音楽や想いが響くことを
どうか、忘れないで下さい。

最後に、
ありがとうの花火があがった時に、
温かい涙が
自然と溢れるよう、
今を
一瞬を
精一杯生きています。

そのことを
とても幸せな事だと想っています。

可児波起@STAND WAVE

ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー。メジャーアーティスト。ラップ、歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。「JASRAC」に登録。25年のキャリアを持ち「ネイチャーヒップホップ」のジャンルを確立。『生きる』や『大自然』をテーマに曲を作り上げてる。ラップや歌のほか、作詞・作曲家として多くのアーティストに楽曲提供。心に響くメッセージを歌詞に込めている

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可児波起@STAND WAVE