悲しみの町から希望の歌

まもちゃん、ひろよさん夫婦の、生まれたての息子「ハル」くん

岩手県大槌町赤浜のイタリアンレストラン「BAR LITO」を頑張ってる省太くん

BAR LITOのテラスからは、ひょっこりひょうたん島のモデルになった「蓬莱島」と、津波の被害で家の基礎だけになった風景

新しく生まれ変わったApeで、今夜ジャズコンサート

ノリさんもいつものカウンターの向こうに

Apeの周り、岩手県大槌町吉里吉里の風景その1

Apeの周り、岩手県大槌町吉里吉里の風景その2

吉里吉里海岸の壊れたままの防潮堤

明日行われる「吉里吉里小学校」の文化祭で、6年生と父母さんが、リア + ノリシゲさんの「歩きましょう」を歌う練習風景。今年で3回目

悲しみの跡は、
探さなくてもたくさんあって、
いつの間にか、
その風景に
慣れてしまっている自分がいました。

家の基礎だけになってしまった場所では、
目じるしがなく、
道を何度も間違えてしまいます。

東日本大震災から2年半以上もそのままで、サビてしまった、建物やお鍋。

その横を少年が自転車で笑いながら駆け抜けます。

一歩外に出れば、
まだ生々しい傷跡が見える
BAR LITOも、
店内は、オリーブオイルの優しい香りが、食欲をそそります。

高台にあり、津波の被害をまのがれた
吉里吉里小学校は、震災直後は避難所でした。

岩手県大槌町であった、
2年半前の大きな出来事は、
わかりやすい形では見えなくなってきてもいます。

悲しみに覆われていた町に、
希望が生まれてきています。

新しい命の誕生

新しいお店の優しい食事

震災直後に作られた歌を
笑顔で歌う子どもたち

合唱で歌う「歩きましょう」を聞いた時
涙より、笑顔が溢れました。

この町の、小さいような
でも確かな雰囲気の変化は
これからの未来を想像させてくれます。

この感覚こそ、
今回、三陸に来て感じたいものでした。

少しずつ、本当に少しずつ変わっていくことを、とても愛おしく思うのです。

今夜は、
ジャズが、真っ暗な町に響きます。

可児波起@STAND WAVE

ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー。メジャーアーティスト。ラップ、歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。「JASRAC」に登録。25年のキャリアを持ち「ネイチャーヒップホップ」のジャンルを確立。『生きる』や『大自然』をテーマに曲を作り上げてる。ラップや歌のほか、作詞・作曲家として多くのアーティストに楽曲提供。心に響くメッセージを歌詞に込めている

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可児波起@STAND WAVE