夜のApeは、昼とは違い幻想的。

ビニールシートで覆っただけと想えない素敵な空間。

ソーラーのらやさんの、ソーラーカー。
奥に見えるのApe

岩手県大槌町吉里吉里。
cafe & bar 「Ape」
僕にとって、とても大切な場所。
大切な人。

午後2時過ぎ、
お客さんもいなくなり、
ノリさんや、カズ兄と、
暖かな昼下がりを過ごす。

「マジックタイム」

といつしか呼ぶように
なっていました。

このApeも、
基礎の解体、盛り土により、
計画は変更されるかもしれませんが、
今年中に場所を替えなければならなくなります。

それは、
「復興」
とうい名の一歩かもしれませんが、

廃材を集め、
全て手作りで作り上げられた、
みんなの想いが沢山詰まった場所。

まだ、いまだに夜になると真っ暗な
大槌町吉里吉里の町に光を灯し続ける場所。

そこで、
今日、RIA + ノリシゲさんのライブが行われています。

ソーラーのらやさんのご協力のもと、
全て自然エネルギーだけを使ったライブ。

僕も、出来るだけ省エネルギーの
機材を、郵送させて頂きました。

本当は、そこにいたかった。
奇跡の瞬間に。

Apeの周りを見渡せば、
そこは、ノリさんの実家の跡地であり、
津波で流された跡がまだまだ沢山残る場所。

過酷さ、大変さを語ったらきりがないなか、
彼らは、その場所で、
自然エネルギーを使ったライブをしているんです。

自然の驚異、
エネルギーの大切さを知った彼らが、
その場所から、発信しています。

多くの大槌の仲間が駆けつけています。

そこにある大切な瞬間。

これから、ますます、
大きく変わっていくでしょう。

でも、
この「心」は、ずっと変わらないと想うんです。

場所は変わるでしょう。

でも「Ape」の「マジックタイム」は変わらないでしょう。

横須賀から、「歩きましょう」をダウンロードし、
延々と流しながら、Apeを想っています。

素晴らしき夜に。

可児波起@STAND WAVE

ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー。メジャーアーティスト。ラップ、歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。「JASRAC」に登録。25年のキャリアを持ち「ネイチャーヒップホップ」のジャンルを確立。『生きる』や『大自然』をテーマに曲を作り上げてる。ラップや歌のほか、作詞・作曲家として多くのアーティストに楽曲提供。心に響くメッセージを歌詞に込めている

Share
Published by
可児波起@STAND WAVE