ヒップホップスラング30選｜場面別に意味を徹底解説！ヒップホップ好きなら知っておきたい！

HIPHOP

2024.04.10

ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー。メジャーアーティスト。ラップ、歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。「JASRAC」に登録。25年のキャリアを持ち「ネイチャーヒップホップ」のジャンルを確立。『生きる』や『大自然』をテーマに曲を作り上げてる。ラップや歌のほか、作詞・作曲家として多くのアーティストに楽曲提供。心に響くメッセージを歌詞に込めている

可児波起

この記事の要約です♫

ヒップホップ界で使われる代表的なスラング30選を、現役ラッパーの可児波起が場面別に紹介。挨拶やリアクション、音楽、ファッションなど、さまざまなシーンで活用できるスラングを、初心者にもわかりやすく解説します。スラングを通じて、ヒップホップ文化の奥深さと魅力を存分に味わってください。

こんにちは。STAND WAVEのラップと歌を担当している可児波起です。

ヒップホップ界には独特のスラング（俗語）が数多くあります。これらのスラングを理解することは、ヒップホップ文化を深く理解するために重要です。

僕自身、25年以上ヒップホップシーンで活動してきましたが、初めてスラングを耳にしたときは戸惑ったものです。しかし、徐々にその意味を理解し、自然と会話の中で使えるようになりました。

そこで今回は、ヒップホップ界で使われる代表的なスラング30選を場面別に紹介していきます。ヒップホップ初心者の方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

これらのスラングを押さえておけば、ヒップホップ好きな人との会話がより弾むはずです。それでは、Let’s dive into the world of Hip-hop slang!

第一部：ヒップホップスラングの基礎知識
第二部：挨拶やリアクションで使えるスラング
第三部：ヒップホップ音楽で使われるスラング
第四部：ファッションに関連したスラング
よくある質問
まとめと感想

第一部：ヒップホップスラングの基礎知識

コラム用画像-STAND WAVE web site：@可児波起 - ラッパー - 歌い手 - 作詞家 - 作曲家の背景画像

スラングとは？

スラングとは、特定の集団やサブカルチャーで使われる言葉のことを指します。一般的な言葉とは異なる独特の表現や語彙を使うのが特徴です。

ヒップホップ界のスラングは、1970年代に米国で生まれたヒップホップ文化の中で自然発生的に生まれました。当時の若者たちが、自分たちの仲間内で通じる言葉を創造したのが始まりです。

なぜスラングを使うの？

スラングを使う理由は大きく分けて3つあります。

仲間意識を高めるため
他者との差別化を図るため
表現の幅を広げるため

特に、ヒップホップ界ではスラングを使いこなすことがカッコいいとされ、自分たちの文化を表現する手段の一つとなっています。

スラングを使うときの注意点

スラングを使う際は、以下の点に注意が必要です。

相手がスラングを理解しているか確認する
場や状況に合ったスラングを使う
スラングの意味を正しく理解する

適切に使えばコミュニケーションの幅が広がる一方で、間違って使えば相手を不快にさせてしまう可能性もあります。スラングはあくまでも会話を盛り上げるための「スパイス」だと考えましょう。

僕も音楽活動を通じて多くのスラングを学びましたが、初めから全てを理解していたわけではありません。徐々に耳に馴染ませ、自然と使えるようになりました。

皆さんも、ヒップホップ文化に触れる中でスラングを楽しみながら学んでいってください。

以上が第一部となります。スラングの基礎知識について解説しました。次の第二部では、具体的なスラングを場面別に紹介していきます。

第二部：挨拶やリアクションで使えるスラング

ヒップホップ界では、独特の挨拶やリアクションのスラングが数多く使われています。ここでは、日常会話で使える代表的なスラングを10個紹介します。

1. What’s up? (ワッツアップ)

「調子はどう？」「最近どう？」といった意味で使われる挨拶のスラングです。日本語で言う「元気？」に近いニュアンスですね。

2. Yo! (ヨー)

「よぉ！」「おっす！」といった感じの気軽な挨拶です。友達同士の会話でよく使われます。

3. Peace! (ピース)

「じゃあね」「バイバイ」といった別れの挨拶で使われます。平和を意味する”Peace”が由来だと言われています。

4. Keep it real. (キープイットリアル)

「本物であれ」「自分らしくいろ」といった意味のスラングです。相手を励ますときや、別れの挨拶としても使われます。

5. Word. (ワード)

「そのとおり」「まったくその通りだ」と相手に同意するときに使われるスラングです。”Word”は「言葉」という意味ですが、ここでは「真実」といったニュアンスで使われます。

6. My bad. (マイバッド)

「私の失敗」「私が悪かった」と謝罪するときに使うスラングです。カジュアルな表現なので、友達同士の会話で使うのがおすすめです。

7. No sweat. (ノースウェット)

「問題ない」「気にするな」といった意味で使われるスラングです。相手が謝罪してきたときの返答としてもよく使われます。

8. Chill out. (チルアウト)

「リラックスしろ」「落ち着けよ」といった意味で使われるスラングです。相手が興奮しているときになだめるような感じで使います。

9. Dope! (ドープ)

「かっこいい」「すごい」といった賞賛を表すスラングです。音楽や服装、アートなどを褒めるときによく使われます。

10. Ain’t nothing but a thing. (エイントナッシングバットアシング)

「大したことない」「問題ない」という意味のスラングです。困難な状況でも楽観的に構えることを表現しています。

以上、挨拶やリアクションで使えるヒップホップスラングを10個紹介しました。

僕もレコーディングスタジオなどで、プロデューサーやエンジニアとの会話の中でこれらのスラングを使ったりします。特に「Dope!」などの賞賛のスラングは、相手のテンションを上げるのにとても効果的ですね。

日常会話の中に自然とスラングを取り入れることで、ヒップホップ文化に近づくことができるでしょう。ただし、使いすぎには注意が必要です。TPOをわきまえて、適度に使うのがポイントですね。

以上が第二部となります。次の第三部では、ヒップホップ音楽で使われるスラングを紹介します。

第三部：ヒップホップ音楽で使われるスラング

ヒップホップ音楽には、独特の用語やスラングが数多く登場します。ここでは、代表的な音楽関連のスラングを10個紹介します。

1. Flow (フロウ)

ラップのリズムや韻の踏み方、スタイルのことを指します。「彼のフロウは最高だ」といった使い方をします。

2. Bars (バーズ)

ラップの韻を踏んだ部分、つまりラップのフレーズのことを指します。「彼のバーズは凄まじい」といった感じで使います。

3. Freestyle (フリースタイル)

即興でラップを披露することを指します。ビートに合わせてその場で韻を踏むのがフリースタイルです。

4. Beat (ビート)

ヒップホップ音楽の instrumental（インストゥルメンタル）、つまりラップの背景となる音楽のことを指します。

5. Cypher (サイファー)

ラッパーたちが車座になって、順番にフリースタイルラップを披露し合うことを指します。スキルを競い合う場でもあります。

6. Turntablism (ターンテーブリズム)

DJがターンテーブルを使って、レコードを操作しながら音楽を奏でる技術やスタイルのことを指します。

7. Scratch (スクラッチ)

ターンテーブリズムの代表的な奏法の一つで、レコードを前後に素早く動かして独特の音を出すものです。

8. Remix (リミックス)

既存の曲をアレンジし、新しい要素を加えて再構成した曲のことを指します。

9. Hype man (ハイプマン)

ラッパーのパフォーマンスに合わせて、掛け声を入れたりしてパフォーマンスを盛り上げる役割の人を指します。

10. Diss (ディス)

他のラッパーや人物を批判したり中傷したりする内容の歌詞やトラックのことを指します。

以上、ヒップホップ音楽で使われる代表的なスラングを10個紹介しました。

僕自身、Cubaseなどのソフトを使って音楽制作をする際、プロデューサーからこれらのスラングを頻繁に耳にします。例えば、「このビートにあなたのフロウを乗せてみましょう」といった具合です。

音楽制作の現場では、これらのスラングが飛び交うので、理解しておくことが重要だと感じています。また、スラングを使いこなすことで、専門性や経験値の高さをアピールすることもできるでしょう。

ただし、スラングを使いすぎるとかえって相手に伝わりにくくなる場合もあります。初心者の方は、まずは基本的なスラングから使いこなすことを意識してみてください。

以上が第三部となります。次の第四部では、ファッションに関連したスラングを紹介します。

【マスト！ヒップホップ定番ブランド】

・Supreme | 世界中の海外アーティストやセレブに着用されているビッグブランド
・NEW ERA（ニューエラ）59FIFTY |これしかない！王道のベースボールキャップ
・Dickeie（ディッキーズ） | 1990年代のギャンスタラップの定番ブランド
・Timberland （ティンバーランド） |リリックにもよく出てくる「ティンバーのブーツ」
・Polo RALPH LAUREN | ニューヨークのギャングから始まったセレブブランド

第四部：ファッションに関連したスラング

ヒップホップ文化では、音楽だけでなくファッションも重要な要素の一つです。ここでは、ファッションに関連したスラングを10個紹介します。

1. Fresh (フレッシュ)

「かっこいい」「おしゃれな」といった意味で使われるスラングです。「そのスニーカー、フレッシュだね！」といった使い方をします。

2. Kicks (キックス)

スニーカーやシューズのことを指します。「新しいキックスを手に入れたよ」といった感じで使います。

3. Drip (ドリップ)

ファッションセンスが良い、オーラがあるといった意味で使われるスラングです。「彼のドリップは最高だ」といった使い方をします。

4. Swag (スワッグ)

スタイルや魅力、自信にあふれているといった意味で使われるスラングです。「彼女のスワッグは尋常じゃない」といった具合です。

5. Threads (スレッズ)

服や衣類のことを指します。「新しいスレッズを買ったんだ」といった使い方をします。

6. Bling (ブリング)

派手なジュエリーやアクセサリーのことを指します。「彼のブリングは目を引くね」といった感じで使います。

7. Creps (クレップス)

スニーカー、特に高級ブランドのスニーカーのことを指します。「新しいクレップスを手に入れたの」といった具合です。

8. Gear (ギア)

服や衣類、アクセサリーなどのファッションアイテム全般を指します。「彼のギアはいつもオシャレだ」といった使い方をします。

9. Ice (アイス)

ダイヤモンドなどの高級ジュエリーを指します。「彼の首元のアイスは凄まじい」といった具合です。

10. Whip (ウィップ)

自動車、特に高級車やカスタムカーのことを指します。「彼の新しいウィップは最高だ」といった感じで使います。

以上、ファッションに関連したヒップホップスラングを10個紹介しました。

僕も音楽活動をしていく中で、ファッションの重要性を強く感じています。ステージ衣装やミュージックビデオの撮影では、スタイリストさんとこれらのスラングを使って会話することも多いですね。

例えば、「このキックスを使ってドリップのあるスタイリングにしましょう」といった具合です。ファッションに関するスラングを理解することで、スタイリストさんとのコミュニケーションもスムーズになります。

ただし、ファッションはトレンドの移り変わりが早いので、スラングも時代とともに変化していきます。最新のトレンドを追いかけつつ、スラングの使い方にも注意が必要ですね。

以上が第四部となります。ファッションに関連したスラングを紹介しました。次は、よくある質問を5つ取り上げたいと思います。

【ヒップホップファッションの定番スニーカー】

・NIKE：AIR FORCE 1 | ど定番のスニーカードクター・ドレやNaz愛用
・adidas：SUPERSTAR | Run-D.M.Cが履いたことで世界的ヒット根強い人気
・PUMA：SUEDE | そのタフさからブレイクダンサーに愛された1足
・VANS | The Packが「ホンモノの黒人ならVANSを履くぜ」と歌い大ヒット
・NIKE：AIR JORDAN | 映画『キックス』で憧れのスニーカーとしてピックアップ

よくある質問

Q1. スラングを使うのは危険じゃないの？

A1. スラングを使うこと自体に危険性はありません。ただし、相手を不快にさせたり、誤解を招いたりする可能性があるので、使う相手や状況には十分気をつける必要があります。特に、ビジネスシーンなどフォーマルな場面では、スラングの使用は避けたほうが無難でしょう。

Q2. スラングの意味を間違えて使ってしまったらどうしよう？

A2. スラングの意味を間違えて使ってしまった場合、素直に謝罪し、正しい意味を確認することが大切です。スラングは言葉の一種なので、使い方を間違えることは誰にでもありえます。大切なのは、間違いから学び、次に活かすことです。恥ずかしがらずに、素直に対応することが重要ですね。

Q3. スラングを覚えるにはどうしたらいい？

A3. スラングを覚えるには、ヒップホップ文化に触れる機会を増やすことが効果的です。音楽を聴く、ミュージックビデオを見る、ラッパーのインタビューを読むなどして、スラングに親しむことから始めましょう。また、スラングを使っている人と交流することで、自然と耳に馴染んでいくはずです。

Q4. 日本語のヒップホップスラングもあるの？

A4. はい、日本語のヒップホップスラングも数多く存在します。例えば、「ヤバい」「アガる」「グルーヴ」「988（クワバ）」などがあります。これらのスラングは、日本のヒップホップシーンで独自に発展したものです。英語のスラングと併せて覚えておくと、日本のヒップホップ文化への理解も深まるでしょう。

Q5. スラングを使いすぎるとどうなるの？

A5. スラングを使いすぎると、相手に伝わりにくくなったり、品がないと思われたりする可能性があります。スラングはあくまでも会話を盛り上げるための「スパイス」だと考えましょう。普段の言葉づかいの中に、適度にスラングを織り交ぜるのが理想的です。使いすぎには注意が必要ですね。

以上、よくある質問を5つ取り上げました。

スラングは奥が深く、使い方を誤ると思わぬ誤解を招く可能性もあります。ただし、そんなに構えすぎる必要もありません。ヒップホップ文化を楽しみながら、自然とスラングを吸収していけば良いのです。

大切なのは、スラングを通じてヒップホップ文化への理解を深め、コミュニケーションの幅を広げていくことだと僕は考えています。スラングを使いこなすことで、新たな出会いや発見があるはずです。

次は、これまでの内容を踏まえて、まとめと感想を述べたいと思います。

【ストリートファッション：定番バッグ】

・Supreme ショルダーバッグ | トレンドの小さめバッグ
・THE NORTH FACE | ストリートファッションの定番
・STUSSY メッセンジャーバッグ | ストリートカルチャーブランド
・X-LARGE トートバッグ | キレイめカジュアルのオシャレブランド

まとめと感想

ここまで、ヒップホップ界で使われる代表的なスラング30選を場面別に紹介してきました。挨拶やリアクション、音楽、ファッションなど、さまざまなシーンで使われるスラングを取り上げました。

スラングは、ヒップホップ文化を語る上で欠かせない要素の一つです。ヒップホップが生まれた1970年代から現在に至るまで、スラングは常に進化し続けてきました。

新しいスラングが生まれては消えていく中で、時代を超えて愛され続けるスラングもあります。例えば、「Yo!」や「Dope」などは、今でも頻繁に使われていますね。

僕自身、STAND WAVEのメンバーとして25年以上ヒップホップシーンで活動してきましたが、スラングの重要性を常に実感しています。スラングを理解し、使いこなすことで、仲間意識が高まり、コミュニケーションがよりスムーズになります。

特に、音楽制作の現場では、プロデューサーやエンジニアとスラングを交えて会話することが多いです。「このフロウをもっとドープにしよう」「そのバーズはヤバい」など、スラングを使うことで、ニュアンスを的確に伝え合うことができます。

また、スラングを通じて、ヒップホップ文化の奥深さを知ることもできます。スラングの一つ一つには、ヒップホップの歴史や精神性が宿っているのです。

例えば、「Keep it real」というスラングは、ヒップホップの根幹にある「真実であれ」という精神を表しています。このように、スラングを学ぶことで、ヒップホップ文化への理解が深まるはずです。

ただし、スラングを使う際は、適度な加減が大切だと僕は考えています。スラングを使いすぎると、かえって相手に伝わりにくくなってしまいます。あくまでも、スラングは会話を盛り上げるための「スパイス」だと意識しましょう。

そして、スラングを学ぶ過程で大切なのは、楽しむことです。ヒップホップ文化を心から楽しみ、スラングを自然と吸収していく姿勢が重要だと僕は感じています。

スラングを通じて、ヒップホップ文化の魅力を存分に味わってください。きっと、新たな発見や出会いが待っているはずです。

以上が、まとめと感想になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。