ヒップホップファッションの必須アイテムとブランドを徹底解説！初心者でもわかる着こなしのコツ

HIPHOP

2024.04.11

ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー。メジャーアーティスト。ラップ、歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。「JASRAC」に登録。25年のキャリアを持ち「ネイチャーヒップホップ」のジャンルを確立。『生きる』や『大自然』をテーマに曲を作り上げてる。ラップや歌のほか、作詞・作曲家として多くのアーティストに楽曲提供。心に響くメッセージを歌詞に込めている

可児波起

この記事の要約です♫

ヒップホップアーティストの可児波起が、ヒップホップファッションの基礎知識からブランド、アイテム、着こなし方まで徹底解説。自由な表現力とメッセージ性を持つヒップホップの魅力を、ファッションを通して伝授します。初心者から上級者まで必見の内容が満載です。

こんにちは、STAND WAVEのラッパー兼歌い手の可児波起です。僕たちSTAND WAVEは、1998年に結成されたネイチャーヒップホップグループで、今年でメジャーデビュー25周年を迎えました。音楽活動を通して、生きることや大自然といった普遍的なテーマを歌い続けてきましたが、ファッションもヒップホップアーティストにとって欠かせない要素の一つです。

長年ヒップホップシーンに携わってきた僕の経験から、ヒップホップファッションに必須のブランドとアイテム、そしてその着こなし方をご紹介します。初心者の方でもわかりやすく、ヒップホップファッションの魅力を存分に感じていただけるよう、柔らかい語り口で解説していきたいと思います。

これからヒップホップファッションに挑戦してみたい方や、すでに取り入れているけれどもっと深く知りたい方など、多くの方に役立つ情報をお届けできればと思います。それでは、一緒にヒップホップファッションの世界を探求していきましょう！

【ストリートファッション：定番バッグ】

・Supreme ショルダーバッグ | トレンドの小さめバッグ
・THE NORTH FACE | ストリートファッションの定番
・STUSSY メッセンジャーバッグ | ストリートカルチャーブランド
・X-LARGE トートバッグ | キレイめカジュアルのオシャレブランド

第一部：ヒップホップファッションの基礎知識
第二部：ヒップホップファッションに欠かせないブランド
第三部：ヒップホップファッションに取り入れたいアイテム
第四部：ヒップホップファッションの着こなし方
よくある質問
まとめと感想

第一部：ヒップホップファッションの基礎知識

コラム用画像-STAND WAVE web site：@可児波起 - ラッパー - 歌い手 - 作詞家 - 作曲家の背景画像

ヒップホップファッションとは？

ヒップホップファッションは、1970年代後半にニューヨークのブロンクス地区で誕生したヒップホップカルチャーから派生したファッションスタイルです。当時のDJやラッパー、ダンサーたちが着用していた衣装がルーツとなっており、オーバーサイズのシルエット、ゆったりとしたパンツ、ボンバージャケット、スニーカーなどが特徴的です。

僕がSTAND WAVEを結成した1998年当時は、すでにヒップホップファッションが日本でも広く認知され始めていました。当時の僕らは、音楽性だけでなくファッションにもこだわり、自分たちなりのスタイルを追求していました。

ヒップホップファッションの魅力

ヒップホップファッションの魅力は、自由な表現とクリエイティビティにあります。ルールにとらわれず、自分らしさを表現できるのがヒップホップファッションの真髄です。音楽と同じように、ファッションを通して自分のメッセージを発信することができるのです。

また、ヒップホップファッションはストリートカルチャーと密接に関わっているため、現代的でエッジの効いたスタイルを楽しむことができます。古着や vintageアイテムを取り入れたり、ハイブランドとストリートブランドをミックスしたりと、自由度の高いスタイリングが可能です。

日本におけるヒップホップファッションの発展

日本では、1980年代後半からヒップホップカルチャーが徐々に広がり始め、1990年代に入ると本格的なブームが到来しました。当時、僕もそのムーブメントに影響を受けた一人でした。

日本のヒップホップアーティストやファッションアイコンたちが、独自の解釈でヒップホップファッションを発展させていきました。彼らは、アメリカのヒップホップファッションをベースにしながらも、日本の感性を取り入れ、ユニークなスタイルを生み出していったのです。

そういった先駆者たちの努力もあり、今や日本のヒップホップファッションは世界的にも注目されるようになりました。ストリートブランドの台頭や、ハイブランドとのコラボレーションなど、ヒップホップファッションは多様化し、より多くの人々に愛されるようになったのです。

次の第二部では、ヒップホップファッションに欠かせない代表的なブランドを紹介していきたいと思います。お楽しみに！

第二部：ヒップホップファッションに欠かせないブランド

Supreme（シュプリーム）

Supremeは、1994年にニューヨークで設立されたスケーターブランドです。ストリートカルチャーとの強いつながりを持ち、ヒップホップアーティストからも絶大な支持を得ています。ボックスロゴが印象的なTシャツやパーカー、キャップなどが代表的なアイテムです。

僕自身もSupremeのアイテムをよく着用しています。特にコラボレーションアイテムは毎回注目を集めますね。音楽とファッションの融合という点で、Supremeはヒップホップ文化に大きな影響を与えていると言えるでしょう。

A Bathing Ape（アベイシングエイプ）

A Bathing Ape、通称BAPEは、1993年に日本で設立されたストリートブランドです。カモフラージュ柄やエイプヘッドのロゴが特徴的で、原宿を中心に若者に人気を博しました。BAPEは日本発のブランドでありながら、世界中のヒップホップアーティストに愛用され、ヒップホップファッションに大きな影響を与えました。

僕も音楽仲間と原宿に行った際は、必ずBAPEに立ち寄りましたね。当時は手が出ないアイテムも多かったですが、憧れのブランドでした。

Stüssy（ステューシー）

Stüssyは、1980年代初頭にカリフォルニアで誕生したサーフ＆スケートブランドです。ストリートカルチャーと密接に関わり、ヒップホップシーンでも人気を集めました。シンプルながらもインパクトのあるグラフィックデザインが魅力で、幅広いアイテムを展開しています。

Stüssyは、サーフやスケートといったカルチャーとヒップホップを結びつけた先駆的なブランドだと思います。音楽もファッションも、ジャンルの垣根を越えて影響し合うことで、新たな文化が生まれていくのだと実感します。

Carhartt WIP（カーハートダブリューアイピー）

Carhartt WIPは、1989年にデトロイトのワークウェアブランドCarhartのヨーロッパライセンスとして設立されました。丈夫で機能的なアイテムが特徴で、ヒップホップアーティストやスケーターに人気を博しています。ダックジャケットやオーバーオールなどの代表的なアイテムは、ストリートファッションに欠かせない存在となっています。

CarhartWIPのアイテムは、ステージ衣装としても活用しています。ワークウェアならではの実用性と、ストリートな雰囲気がマッチして、パフォーマンスにも映えるんです。

次の第三部では、ヒップホップファッションに取り入れたいアイテムについて解説します。ブランドの特徴を理解したところで、実際のアイテム選びに移っていきましょう。

【マスト！ヒップホップ定番ブランド】

・Supreme | 世界中の海外アーティストやセレブに着用されているビッグブランド
・NEW ERA（ニューエラ）59FIFTY |これしかない！王道のベースボールキャップ
・Dickeie（ディッキーズ） | 1990年代のギャンスタラップの定番ブランド
・Timberland （ティンバーランド） |リリックにもよく出てくる「ティンバーのブーツ」
・Polo RALPH LAUREN | ニューヨークのギャングから始まったセレブブランド

第三部：ヒップホップファッションに取り入れたいアイテム

スニーカー

スニーカーは、ヒップホップファッションになくてはならないアイテムの一つです。ナイキ（Nike）やアディダス（Adidas）などのスポーツブランドから、ヒップホップアーティストとのコラボレーションモデルまで、幅広いラインナップがあります。

僕がオススメしたいのは、ナイキのエアフォース1（Air Force 1）です。1982年に登場して以来、ヒップホップシーンで愛され続けているモデルで、シンプルなデザインながら存在感抜群。ハイカットとローカットがあるので、コーディネートに合わせて選ぶのがポイントですね。

ボンバージャケット

ボンバージャケットは、1950年代に米軍のフライトジャケットとして開発されたのが起源です。MA-1と呼ばれるタイプが有名で、ヒップホップファッションのアイコン的存在となっています。オーバーサイズで着るのが定番スタイルで、カジュアルな着こなしにぴったりです。

僕も音楽活動を始めた頃から愛用しているアイテムの一つ。色はブラックやオリーブが使いやすいですが、個性的な柄物にも挑戦してみるのも面白いですよ。

バギーパンツ

バギーパンツは、ゆったりとしたシルエットが特徴のパンツです。ヒップホップファッションにおいては、オーバーサイズのTシャツやパーカーとの相性が抜群。足元はスニーカーで合わせるのが定番ですね。

素材は、デニムやコーデュロイ、カーゴパンツ風のナイロン素材などがあります。僕は、ステージではダボッとしたシルエットのデニムを愛用しています。動きやすさも重視しつつ、ルーズな雰囲気を出すようにしていますね。

キャップ

キャップは、ヒップホップファッションのマストアイテムと言っても過言ではありません。ストリートブランドのロゴ入りキャップは定番中の定番。スナップバックタイプが多いですが、ベルトで調整できるものもあります。

僕も収録の際や普段使いでよくキャップをかぶっています。ブランドロゴを前面に出すのはもちろん、ノーブランドのシンプルなものを選ぶのもアリだと思います。コーディネートのアクセントとしても活躍するアイテムですね。

いかがでしたか？第三部では、ヒップホップファッションに欠かせないアイテムを紹介してきました。もちろん、これ以外にもたくさんのアイテムがありますが、まずはこれらを取り入れることで、ヒップホップファッションの基本が身につくはずです。

次の第四部では、ヒップホップファッションの着こなし方について解説します。アイテム選びだけでなく、コーディネートのコツを掴むことで、よりオシャレに、自分らしいスタイルが完成しますよ。

【ヒップホップファッションの定番スニーカー】

・NIKE：AIR FORCE 1 | ど定番のスニーカードクター・ドレやNaz愛用
・adidas：SUPERSTAR | Run-D.M.Cが履いたことで世界的ヒット根強い人気
・PUMA：SUEDE | そのタフさからブレイクダンサーに愛された1足
・VANS | The Packが「ホンモノの黒人ならVANSを履くぜ」と歌い大ヒット
・NIKE：AIR JORDAN | 映画『キックス』で憧れのスニーカーとしてピックアップ

第四部：ヒップホップファッションの着こなし方

全身のバランスを考える

ヒップホップファッションは、アイテム単体の魅力もさることながら、全身のバランスが重要です。オーバーサイズのトップスに、ゆったりとしたボトムスを合わせるのが基本スタイル。トップスとボトムスのシルエットに統一感を持たせることで、スタイリッシュな着こなしが完成します。

僕の場合、ステージではオーバーサイズのTシャツにバギーパンツを合わせることが多いです。トップスをパンツにインせずに、全体的にルーズな雰囲気を出すようにしています。足元はスニーカーで外すことで、より一層ヒップホップらしさが引き立つと思います。

レイヤードスタイルを楽しむ

ヒップホップファッションでは、レイヤードスタイルも人気です。Tシャツの上にシャツを羽織ったり、パーカーの上にボンバージャケットを着たりと、重ね着を楽しむのがポイント。アウターを肩掛けするのもこなれた印象を与えてくれます。

秋冬のレイヤードスタイルでは、フーディーとボンバージャケットの組み合わせがオススメ。フーディーのフードをジャケットの外に出すのがヒップホップらしいアクセントになります。色味を揃えるのはもちろん、あえて対比させるのも面白いですよ。

小物で差をつける

ヒップホップファッションでは、小物使いも重要なポイントです。キャップやバンダナ、ネックレスなどのアクセサリーを取り入れることで、自分らしさを演出できます。

僕は、シルバーのチェーンネックレスをよく着用しています。シンプルな着こなしでも、ネックレスをプラスするだけで一気にヒップホップテイストになるんです。バンダナはポケットチーフとして取り入れたり、手首に巻いたりと、アレンジの幅が広いアイテムですね。

自分らしさを大切に

最後に、ヒップホップファッションで最も大切なのは、自分らしさを表現することです。ブランドアイテムを身につけるのも良いですが、古着や個性的なアイテムをミックスするのも面白い。自分なりのアレンジを加えることで、唯一無二のスタイルが生まれるはずです。

ファッションは自己表現の手段です。ヒップホップは、もともと既成概念にとらわれず、自由な発想で文化を築いてきたジャンルです。その精神を大切にして、ファッションを楽しんでいただければと思います。

第四部では、ヒップホップファッションの着こなし方について解説してきました。バランス感覚やレイヤードスタイル、小物使いのコツを押さえつつ、自分らしさを追求していくことが何より大切だと僕は考えています。

次は、よくある質問にお答えしていきたいと思います。初心者の方でも、ヒップホップファッションを楽しめるようなお役立ち情報をお届けできればと思います。

よくある質問

Q1. ヒップホップファッションを取り入れるには、どこから始めたら良いですか？

A1. まずは、自分の好きなアイテムから始めるのがオススメです。スニーカーやキャップ、Tシャツなど、気軽に取り入れられるアイテムが良いでしょう。全身をヒップホップスタイルにする必要はありません。自分なりのペースでファッションを楽しむことが大切だと思います。

Q2. ハイブランドのアイテムは必須ですか？

A2. 必ずしもハイブランドのアイテムが必要というわけではありません。ヒップホップファッションの魅力は、ストリートブランドや古着をうまく取り入れることにもあります。自分の予算や好みに合わせて、アイテム選びをするのがベストだと僕は考えています。

Q3. 古着をヒップホップファッションに取り入れるコツはありますか？

A3. 古着は、ヒップホップファッションに欠かせない要素の一つです。古着屋で掘り出し物を見つけるのも面白いですし、親族や友人から譲り受けた思い出の品をアレンジするのもアリだと思います。古着特有の味わいを活かしつつ、現代的なアイテムとミックスするのがポイントですね。

Q4. 自分に合ったサイズ感がわかりません。アドバイスをお願いします。

A4. ヒップホップファッションは、全体的にオーバーサイズ気味のシルエットが特徴です。アイテムによって多少の差はありますが、普段より1〜2サイズ上を選ぶのが無難でしょう。ただし、あまりに大きすぎるサイズは逆効果なので注意が必要です。試着をして、自分の体型に合ったサイズ感を探るのがベストだと思います。

Q5. ヒップホップファッションに合う髪型はありますか？

A5. ヒップホップファッションに特定の髪型という決まりはありませんが、ショートヘアやドレッドヘア、ブレイズなどが定番スタイルと言えるでしょう。帽子との相性も考えて、自分に合ったヘアスタイルを選ぶのがポイントです。ファッションと同じように、自分らしさを大切にすることが何より重要だと僕は考えています。

以上、よくある質問についてお答えしてきました。ヒップホップファッションについて疑問や不安を感じることは多いと思いますが、自分なりのスタイルを楽しむことが一番大切。ファッションに正解はありません。ご紹介したポイントを参考に、自分らしいヒップホップスタイルを追求してみてください。

次は、まとめと感想を述べたいと思います。ヒップホップファッションの魅力を改めて振り返りつつ、ファッションを通じて自己表現することの素晴らしさについて、僕なりの思いをお伝えできればと思います。

まとめと感想

ヒップホップファッションについて、基礎知識からブランド、アイテム、着こなし方まで幅広くお伝えしてきました。音楽活動を通して培ってきた経験や知識を、皆さんにシェアできたことを嬉しく思います。

改めて、ヒップホップファッションの魅力は自由な表現にあると実感しています。型にはまることなく、自分らしさを追求できるのがこのファッションスタイルの最大の特徴だと言えるでしょう。ブランドアイテムを取り入れるのも良いですが、古着や個性的なアイテムをミックスするのもヒップホップならではの楽しみ方です。

ファッションは、自分を表現するための強力なツールの一つ。ヒップホップは、社会的なメッセージ性を持つ音楽ジャンルですが、そのスピリットはファッションにも反映されています。自分の価値観や考え方を、洋服を通して表現する。そんな楽しみ方ができるのが、ヒップホップファッションの素晴らしさだと僕は考えています。

ファッションに正解はありません。ルールにとらわれず、自分なりのスタイルを追求していくことが何より大切です。もちろん、基礎知識を押さえることは重要ですが、そこからさらに一歩踏み込んで、自分らしさを探求していくことが面白いんです。

僕自身、STAND WAVEの音楽活動とファッションは切っても切れない関係にあります。リリックに込めたメッセージを、ステージ衣装でも表現する。そんなふうに、音楽とファッションが織りなす化学反応を楽しんでいます。

この記事が、読者の皆さんがヒップホップファッションを楽しむきっかけになれば嬉しい限りです。ファッションを通じて、自分らしさを表現する喜びを感じていただけたら、これ以上の幸せはありません。

最後になりましたが、ヒップホップファッションは自由で楽しいファッションスタイルです。ルールにとらわれず、自分なりの表現を大切にしながら、ファッションを存分に楽しんでいただきたいと思います。

今回は、僕なりのヒップホップファッション論をお届けしました。自分らしさを追求することの素晴らしさを、ファッションを通して感じていただければ幸いです。それでは、また別の機会に。STAND WAVEの可児波起でした。