映画「僕らはココで生きていく」
全員36才の同級生で、音楽家。
居酒屋ローソン。
日付は変わりましたが、
昨日は、
東日本大震災から2年3ヶ月の「月命日」でした。
その時を
岩手県大槌町吉里吉里で迎えました。
今回、
大槌町に来るのは、
急に決まったことで、
大槌町の商店街のこと、
おおつちありがとうロックフェスティバルのこと、
なにより、
みんなに会いたかったこと。
大槌にくる直前まで、
体調がとてつもなく悪く、
一日寝込む日々が続き、
家族が
我が家に来て滞在し、
身の回りの世話をしてもらうほどでした。
その僕が一人で9時間も運転し、
被災された場所に行くこと。
家族を含め、
たくさん心配されました。
今、
僕は、
毎日駆け回っています。
僕に会うだけで、
目をキラキラさせてくれる人がいます。
僕が今宿泊している場所の周りでは、
家の基礎が掘り起こされる工事が続き、
感覚が狂ってしまうほど、
大きな音が鳴り続けます。
数日でも苦しいです。
これがずっと続いて言いたら、
きっとみんな苦しかっただろうし、
今もずっと苦しいでしょう。
自分の家のあった場所さえ分からなくなってしまった町は、
どう映るのでしょうか？
これは、
2年3ヶ月経った、
被災地の現実です。
そして、真実であり、リアルであり、今です。
「まだ、家に帰れるだけいい」
岩手の友達が福島の方々を心配しています。
「楽しい事なんて一つも無い」
思わず本音も出ます。
横須賀にいた自分。
大きな傷を負った
大槌。
どっちが今の日本の真実なのか。
その現実を知っている人間は
何をすべきなのか。
本当は、
一つしかないはずなんです。
ここに来て、
この現実を感じること。
そして、
考え、知恵を出し、
共に歩むこと。
たくさんの人が、
僕に会うだけで「希望」を見つけてくれます。
このことが、
僕にとっての
最大の「今」です。
5年、10年、ずっとずっと、
共に歩む決意の、覚悟がなければ
この町の人と
未来を語ることは難しいと想います。
そんな夜、
松本哲也さん（てつやさん）
古舘王士さん（キミオさん）
田中正道さん（パイセンさん）
阿部幸太くん（コータくん）
ノリシゲさん（APE）
そして、僕の6人で、
夜の12時を過ぎ、
真っ暗の大槌町で、
唯一明かりが灯る、
マストの前のローソンで、
映画「僕らはココで生きていく」
の上映会の2次会をしてました。
哲也さん、ノリシゲさん、コータ君、僕
みんな36才、同級生で
音楽家です。
こんな素晴らしい夜の、
素晴らしい時間。
本音も冗談も混じった、
大槌のど真ん中。
まさしく、
「今」
を感じました。
僕は、
この現実と共にずっと歩んでいきます。
このことは、ずっと変わりません。
さて、一眠りして、
また動き回ります。
一つでも、ささやかでも
「希望」が生まれますように！