悲しみの町から希望の歌
悲しみの跡は、
探さなくてもたくさんあって、
いつの間にか、
その風景に
慣れてしまっている自分がいました。
家の基礎だけになってしまった場所では、
目じるしがなく、
道を何度も間違えてしまいます。
東日本大震災から2年半以上もそのままで、サビてしまった、建物やお鍋。
その横を少年が自転車で笑いながら駆け抜けます。
一歩外に出れば、
まだ生々しい傷跡が見える
BAR LITOも、
店内は、オリーブオイルの優しい香りが、食欲をそそります。
高台にあり、津波の被害をまのがれた
吉里吉里小学校は、震災直後は避難所でした。
岩手県大槌町であった、
2年半前の大きな出来事は、
わかりやすい形では見えなくなってきてもいます。
悲しみに覆われていた町に、
希望が生まれてきています。
新しい命の誕生
新しいお店の優しい食事