【きなり〜百姓の歌〜】- STAND WAVE
作詞:可児波起
作曲:可児波起
編曲:可児波起
目を 見張るような青い空と
よく 肥えた 茶色い大地と
その 間に生まれた生成り
決して 強く 自分を見せずに
白く 漂白されることもなく
原色に染め上げられることもなく
その色を心地よいと想う
人の心も染まらぬ 生成り
自然のリズムで目を覚ます 朝もやに太陽の光重なる
冷たい水で喉潤す 始まる 一日に胸躍らす
畑に 出れば自然の恵 一つ一つの命を無駄に せずに
強い 日差しや雨に 負けずに 日々の成長をおろそかに せずに
したたる汗 天気は晴れ 夏の暑さも 恵と知られ
日が暮れ 雷雲が頭の上 思い通りにいかぬも自然の常
何色にも染めない 染まらない 生成り ありのままでいることを誇りに想い
人は大地の上で生かされていると悟り 隣合わせの命と語らい
目を 見張るような青い空と
よく 肥えた 茶色い大地と
その 間に生まれた生成り
決して 強く 自分を見せずに
白く 漂白されることもなく
原色に染め上げられることもなく
その色を心地よいと想う
人の心も染まらぬ 生成り
洗っても落ちない茶色い塊 それが やけに 誇らしい
爪の間に詰まった土 それは大地と触れ合ったしるし
実り の季節から眠り の季節へと移り 変わり
寒さも自然にとっては大事な休憩 春を待ち変わる風景
「寒くないかい」と藁で覆い その温もりで大地は発酵し
豊かな実りの土壌となり このサイクルと合わせて地球は廻り
今日も鍬をかついで畑に出る 暑くても 寒くても 日々は過ぎる
こうして太古より共に生きてきた 人と自然の営みだ
目を 見張るような青い空と
よく 肥えた 茶色い大地と
その 間に生まれた生成り
決して 強く 自分を見せずに
白く 漂白されることもなく
原色に染め上げられることもなく
その色を心地よいと想う
人の心も染まらぬ 生成り
※今日も *夜明けに目を覚ます ※明日も *日暮れに家路に着く
※その日の糧が積み重なっていく
*柔らかい肌触り 体覆う温もり 真摯に自然と向き合い
共に生きてきた証として 生成りが体を優しく包む