昨年の5月、
岩手県大槌町の15才、
倉澤光二に出会った。
彼は、それまで仲良かった友人の弟だった。
仮設商店街のスナックで
俺が無理やりみんなの前に出して
ヒューマンビートボックスをして
僕がフリースタイルでラップをした。
その次の日。
大槌町のすく隣。
岩手県釜石市鵜住居の旅館「宝来館」で働く「大ちゃん」に出会った。
彼もまたビートボックスをしていた。
光二と大ちゃんを引き合わせ、
その次の日に、
大槌町中を機材を持って周り、
ゲリラライブをたくさんした。
それから1年半。
昨年、今年と2回
岩手県大槌町で開催された
「おおつちありがとうロックフェスティバル」にも二人で出演した。
ステージの2人はカッコよかった。
光二は、
ヒューマンビートボックスの全国大会に昨年出演し、
今年もエントリーしている。
大ちゃんは、アカペラのグループで
イベントなどに出演し、
音を鳴らしている。
道のきっかけは3人だったけど、
それぞれが、新しい道に進んでいる。
実は、3人で一緒にご飯を食べるのは、
今日が初めてだった。
色んな話をしたけど、
やっぱり気がつくと
音楽の話ばかりしていた。
ずっと笑ってた。
今回、三陸へ来たのは、
こういった、
大切な友人たちに、
ただただ、会いに来ただけだった。
密度の濃い時間。
父親のような
友人のような
そんな気持ちで
これからも彼らと接していくのだろう。
つまり
出会えて良かった
ただそれだけなんだと。