「私たちは、忘れられてしまうのでしょうか」
「私たちは、忘れられてしまうのでしょうか」
岩手県大槌町役場前で出会った年配の女性に、
ふと言われました。
2011年3月11日「東日本大震災」
あれから、9ヶ月近くが経とうとしています。
日本中の方の、被災地への関心が薄れていることを、
被災された現地の方は、
ひしひしと実感しています。
ボランティアに来られる方の数も減りました。
支援物資も減りました。
「山おろし」
という、とても冷たい風が吹き付ける、
三陸の冬は、
心も冷たくしてしまいます。
テレビでは、
「復興」の場面が沢山流されるようになりました。
頑張っている人の姿に心を打たれます。
それと同時に、
今回の被害が、あまりにも広いために、市町村・自治体によって、
支援の状況に、あまりにも格差が広がっています。
ある自治体では、
被災された方が自立できないから、
地元の経済がまわらないから、
という理由で、
ボランティアや支援物資をお断りしている所もあります。
僕らがお話を聞いた、岩手県大槌町では、
埼玉から届いた毛布200枚が、
あっという間になくなりました。
とても足りません。
岩手県は、
雪道が危ない、
ということで、
12月から来年の3月まで、
ボランティアの受付を一時止めました。
実際、雪道を走っていると、
関西方面のナンバーの車が、
雪の中でガードレールにぶつかっていました。