STAND WAVE

STAND WAVEの歌は遠くに届く。

10月27日に、 久しぶりに「Live」をしました。 昨年の8月以来、 ライブという形で、人前で歌うのは1年以上ぶりです。 家での音楽制作はしていたのですが、 なかなか、 色んなタイミングが合わず。 で、 今回は、 千葉県にある、 障がい者の事業所の10周年記念パーティーにお呼ばれしてのライブでした。 場所は、 東京ディズニーリゾートにある、 ホテルの最上階。 なんだか、凄いです。 不思議なご縁で、 僕の「きなり」のCDが、 こちらの事業所に届き、 ずっとずっと聞いていてくれて、 今回の10周年にあたって、 ゲストとして来てほしい、 と、 ホームページから連絡が来ました。 僕は以前から 福祉に関わる仕事をしているのもあり、 何か同じ空気感を感じることが出来たので、 お受けすることになりました。 しかし、 1年以上、人前で歌っていなかったので、 リハーサルを一生懸命しました。 体が、歌う体になっていないので、 まずは、その感覚を取り戻すのに必死でした。 さて、 本番。 事業所に通う利用者さんたちは、 本当にSTAND WAVEのCDを沢山聞いていてくれていて、 歌い出すと一緒に歌ってくれます。
STAND WAVE

復興希望ソング「希望がある」

9月下旬に、 宮城県と岩手県に 2泊3日で行ってきました。 津波の被害の大きかった所を見てきました。 震災から半年、 避難所は閉鎖されはじめ、 仮設住宅で生活を始められている中で、 メディアでも、 「原発・放射能」の話はあっても、 「震災・復興」の話を聞く機会が凄く減ってきたように思います。 今、どうなっているのか。 現地に行きました。 正直、復興とは、とてもほど遠い、 まだまだ、何も片づいていないほどの場所がほとんどで、 特に、岩手県の陸前高田市は、 町ごと草原になってしまい、 あまりの壮絶な光景に言葉を失いました。 2泊したペンションと旅館は、 いずれも、被災された方の避難所となっていた場所で、 僕らが訪れたときに、 ちょうど最後の方が仮設住宅に移られる日でした。 チェックアウトの際に、 そっとSTAND WAVEのCDを差し出しました。 STAND WAVEは、 「音楽で何ができるのだろう」 と自問自答してきましたが、 劇的に何か大きな変化を起こすことは出来なくても、 人々の心に寄り添えるのではないか、 と想い、 「復興希望ソング」 と名付けて 曲を作っています。 第1弾として 「幸せの歌」 を作りました。
STAND WAVE

最新曲「幸せの歌」

震災以降、 このブログで、 何度か新しい曲が出来て、レコーディングする、 と書いたのですが、 曲は出来たのですが なかなかレコーディングして音源にして、 ということが出来なかったのです。 「何のために音楽をやるのか」 自分が楽しければ良かったのかもしれません。 誰かにメッセージを伝えたかったのかもしれません。 でも、 震災で、そういった、音楽への価値観が、 大きく変わってしまっていて、 「何のため」 ということを考え始めると、 どうしても音楽に向かい合うことが出来なくなってしまったんです。 「音楽を手放す」 僕は、 音楽から距離を置き、 日々を、とにかく、必死に、平穏に過ごしていました。 震災・復興・原発・放射能、、、、、 いやでも、 ネガティブな情報が入ってきて、 前向きになることが難しい中で、 必死で平穏を維持していました。 時間は、だんだん忘れさせてしまいます。 いつの間にか、 忘れてしまいます。 残酷です。 そういった中で、 台所の下からお米を取り出し、 頭を上げた瞬間、 音楽が降ってきました。
波起の雑記

繋がりが繋がりを

ずいぶん、久しぶりのコラムとなりました。 さてさて、 相変わらず、平穏に過ごしています。 「音楽」 をしたい、という欲求が凄く強いのですが、 どう、音楽をしていいのか、 迷っています。 「希望がある」 という歌が出来たのですが、 なかなかレコーディングが出来ず、 立ち止まっています。 ギター1本で歌うことは出来るので、 身近な人に聞いてもらっています。 でも、 何かレコーディングして、音源にして、発表して、 という行為自体が、 とても難しいのです。 わかりづらいかもしれませんが、 アーティスト故の苦悩とでもいいましょうか。 そんな中、 歌への解釈や、ボイストレーニングなど、 レコーディングに向けて少しずつ動き出しています。 そういえば、 昨日は、我が家に中学3年生の男の子と女の子の友達と、その妹の3人が遊びに来ました。 6月ぐらいから、 我が家で、ギタークラブを開いています。 音楽に興味を持っている、 長井の子たちに、 少しでも音楽に触れてもらおうと、 我が家に招待して、 ちょっと練習したり、
波起の雑記

アワビのステーキ

ここ、横須賀市長井では、 6月から素潜り漁が始まります。 酸素ボンベなどを付けずに、 体一つで、 貝類を捕るのです。 アワビ・サザエ・ウニなど 天然の海の幸が毎日水揚げされます。 先日、 仲良くさせて頂いている漁師さんより、 獲れたてのアワビを頂きました。 そういえば、 僕の人生において、 天然のアワビを食べるのは初めてです。 柔らかくて、味が深くて、潮の香りもして、 夫婦共々、 大満足でした。
波起の雑記

我が家へようこそ

最近、突然、我が家を訪ねてくれる人がいます。 昨日は、世田谷から、 大切な友人夫婦が、 突然我が家にやってきました。 夕方突然電話があって、 「今から横須賀に行くから」 その1時間半後、 我が家にいました。 そういえば、 1ヶ月ほど前にも、 大学時代の友人で、 もう10年以上も会っていなかった友達が、 これまた 「今から横須賀に行くから」 と我が家を訪ねてきました。 地元の小学生が、 突然、ピンポンを押して訪ねて来てくれたりします。 なんだか、 途切れていた「縁」という糸が繋がったり、 人との交流が深まったり、 引っ越してからそういった出会い・再会が増えています。 とても幸せなことです。 この5月は、 法事などもあって、 久しぶりに、僕の家族が全員集合したり、 多くの人に会った1ヶ月でした。 縁は続いていきます。 それを実感する日々です。
波起の雑記

色々想うこと。

とても幸せな日々を過ごしています。 地元、横須賀市長井の中で、 料理店のお手伝いをしたり、 デザインでお手伝いをしたり、 地域のコミュニティの中で、 伝統と礼儀を大切にしながら過ごしています。 3月11日の大震災以降、 日本は大きく変わっていると実感しています。 そんな中で、10年ぶりぐらいに連絡をくれる友人がいて、 共にご飯を食べ、沢山お話をしたりしています。 この、不安がつのる状況で、 人の繋がり、縁を感じます。 放射能・復興、 テレビなどのメディアだけでは報じられない、様々な情報を インターネットなどを使って知ろうとしていますが、 あえて、このコラムでそれを語ることはやめようと想っています。 確かに不安なこと、迷い・葛藤は様々な方が持っていると想います。 でも、 日々、自分が幸せで、大切な人が幸せで、 まずその日々を大切にしながら、 出来ることを少しずつやっていきたいと思っています。 日々を大切に生きていきます。
波起の雑記

「希望がある」

「希望がある」 大地震が起きました。 我が家は海の近くなので、高台に避難しました。 停電の一夜でした。 次の日、テレビで見た光景はすさまじいものでした。 家族の無事が確認出来ました。 多くの方が、心配の連絡をくれました。 みんなピリピリしています。 いつもは仲良しなのに、一緒にいると苦しくなったりします。 つい、ネガティブな話ばかりしてしまいます。 不安をあおられます。 でも、 僕らには 「希望がある」 遠い誰かを思ったり、 隣の人に声をかけたり、 人と人との繋がりが、 より鮮明になる中で、 その中にある 「愛」 を感じます。 誰かを責めるより、 誰かを信じましょう。 出来なかったことより、 出来たことを探しましょう。 サイレンにおびえる夜にこそ、 笑いましょう。 どうか 「希望」 を忘れず、 「愛」 をもっていきましょう。 「希望がある」 これを信じています。
STAND WAVE

本当に大事なものは 目に見えないのかもしれない

大切なものは何か。 そういったことをとても考え、 そして感じさせてくれました。 「つながり」 かけがえのないものを感じることが出来ました。 10月30日に予定されていた長井小学校の運動会は、 台風や大雨の影響で、 11月2日に延期になりました。 さて、昨日、 秋晴れの中、運動会が行われました。 僕は、「来賓」という、 なんとも凄そうな場所に招待されました。 朝礼台の横に張られたテントの下の椅子に腰をかけると 向こう側に座った子どもたちが大声で 「なみく~ん!」 と呼んでくれています。 大きく手を振ります。 みんな僕のことを覚えていてくれて、 それも、遠くから発見してくれて、 いっせいのせ~、で呼んでくれたんです。 それからは、 テントの前を通るときは、 手を振ってくれたり、名前を呼んでくれたり、 後ろから会いに来てくれたり、 多くの子どもたちと触れ合いました。 さて、 今回の運動会の、僕らとしての目玉、 3年生の発表が近づいてきました。 プログラムを見ながら、 ドキドキしながら、その時を待ちました。 子どもたちは、 今日の為に用意した衣装を身にまとい、 校庭の真ん中に集まり、 曲が始まりました。
STAND WAVE

100人分の「ありがとう」

「苦手だった音楽が好きになりました」 「また、なみくんと歌いたいです」 「将来の夢が決まりました」 「緊張したけど、とても楽しかったです。また録音したいです」 「お腹から声を出したら、歌がうまくなりました」 沢山の言葉が、届きました。 長井小3年生のレコーディング。 無事終わり、編集作業も済み、 完成版を学校の先生に渡してきました。 「号泣です」 渡した直後に、先生からこんなメールをもらいました。 7月に1回目のレコーディングをした時に比べ、 驚くほど歌に自信を持ち、 歌う喜びに溢れた 子どもたちの声が、 大人の心を揺さぶります。 出来上がりを何度も聞きました。 いまだに鳥肌が立ちます。 完成版を聞いた子どもたちが、 今回のレコーディングについての感想文を書いてくれました。 100人分の気持ちが詰まった原稿用紙を受け取りました。 丁寧に丁寧に、1枚1枚じっくりと夫婦で読みました。 子どもたちの素直な気持ちが沢山伝わってきました。 ミュージシャンとして活動しています。 それは、 自分たちの曲を発信する活動であります。 でも、それだけではなく、 こうして、 「音楽」 という可能性を伝えることが出来るんだ、 ということを、僕らが教えてもらいました。