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ラップ曲作りは適切なBPMが肝心!リズム感抜群の曲作りのポイント

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可児波起
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この記事の要約です♫


この記事では、ラップ曲作りにおけるBPM(ビート・パー・ミニット)の重要性と、リズム感を保ちながら魅力的な曲を作るためのポイントを解説します。ラップでは、リリックの速さやリズムが音楽の雰囲気を大きく左右しますが、その基盤となるのがBPMです。BPMが速すぎるとリリックが聞き取りにくくなり、逆に遅すぎると曲全体が間延びする可能性があります。

適切なBPMを選ぶためには、まず自分のスタイルや曲のテーマに合ったリズム感を意識することが大切です。一般的に、ラップ曲のBPMは80〜120程度が多いですが、曲のムードやメッセージに応じて調整が必要です。例えば、メロウな曲には遅めのBPM、アグレッシブな曲には速めのBPMが適しています。

また、リズム感を養うためには、ドラムパターンやベースラインの役割を理解することが重要です。どの部分にリリックを乗せるか、どのようなタイミングでフローを切り替えるかなども、BPMに合わせて計画することでリズム感のある曲作りができます。

この記事では、具体的なBPMの選び方や、リズム感を強化するための練習法も紹介しています。曲の個性を引き出し、聴衆にインパクトを与えるためには、適切なBPMとリズムのバランスが肝心です。

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みなさん、音楽を聴く時ついつい体が踊りだしませんか? 特にラップ音楽は、リズム感にあふれていてgrooveしたくなりますよね。そのリズム感を生み出す大切な要素が「BPM」なのです。

BPMとは「Beats Per Minute」の略で、1分間に何拍子があるかを示す単位のことです。適切なBPMを設定することで、聴き手を酔わせるようなグルーヴィングな曲を作ることができます。

僕は長年ラッパーとして活動してきた経験から、BPMの重要性を肌で感じてきました。今回はそんな経験を交えながら、ラップ曲作りに最適なBPMの選び方や、実際にBPMを設定する際のテクニックなどを紹介したいと思います。曲作りの幅が広がるでしょう。

音楽を作る上で、BPMは曲の土台となる大切な要素です。BPMをしっかりと理解すれば、きっとあなたの曲は次のレベルに進化するはずです。
それでは、ラップ曲作りにおけるBPMの役割から見ていきましょう。

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第一部

ラップ曲におけるBPMの役割

ラップ曲作りにおいて、BPMは非常に重要な役割を果たします。なぜならBPMが曲全体の雰囲気を決める大きな要因になるからです。

適切なBPMを選ぶことで、曲のテンポ感やグルーヴ感が生まれます。例えばBPMを速くすれば曲に勢いが出て、聴く人をハイテンションな気分にさせることができます。一方でBPMを遅くすれば、よりゆったりとしたリラックス感のあるラップになります。

僕がラッパーとして活動を始めた頃は、BPMへの意識が甘く、耳コピだけで曲を作っていました。しかしメジャーデビューを機に、プロの作編曲家からBPMの重要性を教わりました。以前は適当に選んでいたBPMを、狙った雰囲気に合わせて細かく調整するようになったのです。

すると曲に統一感が生まれ、聴く人を没入させやすくなりました。BPMを意識することで、聴き手に対する「想い」を的確に伝えられるようになったのが分かりました。ラップはBPMから全てが始まると言っても過言ではありません。

ラップ曲のBPMには、大まかに分けると3つのタイプがあります。最適なBPMを選んで使い分ければ、想像以上に幅広い曲が生み出せるはずです。それでは次に、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ラップ曲に適したBPMの3つのタイプ

ラップ曲に適したBPMは、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

1. スロータイプ(60BPM~90BPM)

スロータイプのBPMは60BPM~90BPMくらいです。このBPMだとゆったりとしたテンポ感が生まれ、落ち着いた雰囲気のラップが作れます。リラックス感があり、歌詞の内容が頭に入りやすくなります。

僕がデビュー作で使った「道」は90BPMでした。この曲では大切な人への想いを伝えたかったので、ゆったりとした印象のBPMを選びました。聴く人に言葉一つ一つが染み渡るよう、丁寧に作りました。

このようにスロータイプは深い内容の曲に適していると思います。代表的なアーティストだと、J・コールやKendrick Lamarなどがこの領域のBPMを上手く使っています。

2. ミドルテンポタイプ(90BPM~110BPM)

ミドルテンポのBPMは90BPM~110BPMくらいです。この領域が一般的なラップ曲のBPMとされています。メリハリがあり、聴きやすく作れる汎用性の高いBPMです。

僕のヒット曲「大樹」は100BPMでした。ストリートを連想させるようなミドルテンポにすることで、アーティスティックでクールな雰囲気を出せました。

このBPMなら、幅広い年代の人に受け入れられやすく、ラジオでもかけやすくなります。Kendrick LamarのDNA、EminemのRapGodなど有名曲の多くがこのBPM付近です。

3. ハイテンポタイプ (110BPM~160BPM)

ハイテンポタイプは110BPM~160BPMくらいのBPMです。テンポが速くなるので、パワフルで勢いのあるラップが作れます。曲に疾走感が出て、ライブパフォーマンスの盛り上がりを演出できます。

僕が現在のベストアルバムに収録した「one day」は110BPMです。この曲では自然への賛歌を歌いたかったので、疾風を感じさせるようなスピーディーなBPMを選びました。

ただしハイテンポになると歌詞が耳に入りづらくなる傾向があるので注意が必要です。 Tech N9neやTwista、Bone Thugs-N-Harmonyらがこの領域を得意としています。

このように、BPMによって曲の印象は大きく異なります。選ぶBPMひとつで、ターゲットが変わり表現の幅が広がるのです。自分の狙いに合わせて使い分けていきましょう。

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ラップ曲作りにおけるBPMの決め方

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ここまでラップ曲におけるBPMの役割と、適したBPMの種類を見てきました。では実際に曲を作る時、どのようにBPMを決めていけばよいのでしょうか?

僕が新曲のBPMを決める時は、まず次の3つのポイントを意識するようにしています。

1. 曲のテーマや想いに合わせる

BPMを決める上で最も重要なのが、曲に込めたいテーマや想いに合わせることです。例えば恋愛をテーマにした曲なら、ゆったりと聴かせるスロータイプがぴったりですし、ストリートなイメージの曲ならミドルテンポがいいでしょう。

「4 seasons」では大自然を讃えるテーマだったので、ミドルテンポのBPMにしました。スムーズでクールな印象を出せて、自然を感じさせやすくなりました。

このように、曲のコンセプトに沿ってBPMを設定することで、聴く人に想いを届けやすくなります。

2. ラップスタイルと合わせる

BPMを決める際は、自分のラップスタイルにも合わせる必要があります。歌い方が低音ボイスならスロータイプがマッチしますし、早口スタイルならハイテンポが向いています。

僕の場合は語りかけるようなスタイルが多いので、歌詞が聞き取りやすいミドルテンポを中心に選ぶことが多いです。自分のスタイリングと相性の良いBPMを使うと、パフォーマンス時の違和感がなくなります。

3. 参考作品のBPMを分析する

また、気に入った参考作品があれば、そのBPMを分析して参考にすると良いでしょう。DJソフトのbpmカウンターなどを使えば、正確なBPMを測定できます。

自分の好きなEminemの曲のBPMを調べたところ、85~105BPMが多いことが分かりました。僕はそのBPMの範囲から選んで曲を作ることが多いです。

このように、参考作品のBPMを意識すると、理想のサウンドイメージに近付けやすくなります。まずは自分が目指すサウンドはどのようなBPMか、しっかり分析するのがコツです。

BPMは曲の根幹を成す重要な要素です。テーマ、スタイル、理想のサウンドイメージから総合的に判断して決めていきましょう。

ラップ曲作りでのBPMの実践的な設定方法

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曲作りの際のBPMの決め方がおおよそ分かったところで、次は実際にDAWでBPMを設定する方法を見ていきましょう。

DAWにはBPMを設定する機能が標準で備わっています。例えばCubaseならトランスポートパネルの「TEMPO」の横に数値が表示されているので、そこをダブルクリックして任意の値を入力できます。Studio Oneならスクリーンセットから「ソングの設定」を開き、「テンポ」の項目でBPMを指定できます。

このようにソフトウェア上で簡単にBPMを変更できるのが現代のDAWの利点です。もちろん曲中でもBPMを変化させることができます。BPMM変更の方法はソフトウェアによって異なるので、それぞれのマニュアルを参照してみてください。

DAWでBPMを設定する際の注意点が2つあります。

1つ目は、ラップの場合、ゼロ付近の少数点以下のデシマル値は避けた方が良いことです。例えば107.23BPMなどのBPMにしてしまうと、クオンタイズがぴったり合わず、ラップフレーズとビートがズレてしまいます。つまり整数値のBPMに設定するのがベストなのです。

2つ目は、ラインナンバーやBPMカウンターなどの補助ツールを使うと、正確なBPMの値を知れる点です。直感だけでは狙ったBPMから外れてしまうことがあります。目的のBPMに設定しているつもりが実際は違うということもしばしばあります。

そこで自分が意識しないうちにBPMがズレてしまわないよう、BPMカウンターを活用するのがおすすめです。パフォーマンスハイをキープできるでしょう。

こうしたBPMの細かい設定方法を意識すれば、思い描いたサウンドを具現化できるはずです。BPMさえしっかり決められれば、あとはクリエイティビティを存分に発揮して曲作りに集中できます。

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ラップ曲におけるBPMの理解を深めるためのQ&A

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ここまでラップ曲におけるBPMの重要性と設定方法について解説してきました。最後に、BPMに関するよくある質問に答えていきましょう。

Q1. 歌ものの曲とラップ曲で、適したBPMは違うのでしょうか?

はい、違います。歌ものの曲は比較的ゆったりしたBPMが多いですが、ラップは基本的に速めのBPMが向いています。

歌ものは歌詞を聞き取りやすくする必要があり、ゆったりとしたBPMが適しています。一方ラップは詩的でリズミカルな言葉遊びが重要視されるので、速めのBPMでパンチのあるリズムが求められます。

ただし例外もあり、ゆっくりしたBPMでラップする曲もあれば、速めのBPMの歌ものの曲もあります。状況によって使い分ける必要があります。

Q2. ラップのスタイルによってBPMは変わるのでしょうか?

はい、そうですね。ラッパーの個性や歌い方のスタイルによって、向いているBPMは変わってきます。

例えば早口ラップなら130BPM以上のハイテンポが適していますし、語り口調のラップならミドルからスロータイプのゆったりしたBPMがマッチします。また低音ボイスのラッパーならスロー寄りのBPMが合うでしょう。

自分のラップスタイルに合ったBPMを選ぶことで、フレーズのキャッチーさやパフォーマンスのグルーヴ感がでてきます。スタイリングに合わせたBPMを使いこなせるのがうまいラッパーの証です。

Q3. ラップ曲ではBPMを変化させるのが一般的でしょうか?

基本的にBPM変化はあまり行われません。ラップは曲全体を通してBPMが変わらない方が無難です。

BPMが変化すると、リスナーの体内リズムがリセットされてしまい、グルーヴ感が損なわれる可能性があるためです。変化を加えるなら、ブリッジなどごく一部分だけとし、曲の大部分は同じBPMを保つのが賢明でしょう。

一方で、洗練されたアーテイストの中には、高次元な手法でBPMを変化させる例もあります。しかし初心者が真似をするのは危険で、許容範囲を超えるとグルーヴ感を失ってしまう恐れがあります。曲作りが上達してきてから挑戦するのが無難です。

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BPMを意識することで広がるラップ曲作りの可能性

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今回は、ラップ曲作りにおけるBPMの重要性と、具体的な設定方法についてお話ししてきました。

BPMは曲全体の雰囲気を左右する土台となる要素で、スロー、ミドル、ハイテンポの3つのタイプに大別できることが分かりました。曲のテーマやラップスタイル、理想のサウンドイメージに合わせてBPMを使い分ければ、様々な表現が可能になります。

また、DAWでBPMを正確に設定する際のコツも解説しました。数値は整数値を選び、補助ツールを活用すれば狙い通りのBPMが出せるはずです。

長年の経験から言えるのは、BPMへの意識は曲作りの幅を確実に広げてくれます。BPMをしっかり意識すれば、想いや世界観をリスナーに伝えやすくなり、より高い次元の作品が生み出せるでしょう。

僕自身もラップ活動を通して、BPMの重要性をひしひしと実感してきました。BPMが合っていないと、自分の想いが上手く届かないことが何度もありました。しかしBPMを駆使することで、軌道に乗せられるようになったのです。

音楽を通してメッセージを発信したい、という気持ちは皆さんと同じです。BPMを意識することで、より強い想いを込めたラップ曲が作れると確信しています。皆さんも、この機会にBPMについて理解を深め、質の高い作品作りに活かしていってほしいと思います。

音楽の可能性は無限にあります。BPMをコントロールすることで、自分らしさを曲に注ぎ込めましょう。言葉のエナジーと相まって、誰もが共感できる素晴らしい作品が生まれることでしょう。音楽を通した自己表現の領域が、さらに広がっていくはずです。

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