大切なものは何か。
そういったことをとても考え、
そして感じさせてくれました。
「つながり」
かけがえのないものを感じることが出来ました。
10月30日に予定されていた長井小学校の運動会は、
台風や大雨の影響で、
11月2日に延期になりました。
さて、昨日、
秋晴れの中、運動会が行われました。
僕は、「来賓」という、
なんとも凄そうな場所に招待されました。
朝礼台の横に張られたテントの下の椅子に腰をかけると
向こう側に座った子どもたちが大声で
「なみく~ん!」
と呼んでくれています。
大きく手を振ります。
みんな僕のことを覚えていてくれて、
それも、遠くから発見してくれて、
いっせいのせ~、で呼んでくれたんです。
それからは、
テントの前を通るときは、
手を振ってくれたり、名前を呼んでくれたり、
後ろから会いに来てくれたり、
多くの子どもたちと触れ合いました。
さて、
今回の運動会の、僕らとしての目玉、
3年生の発表が近づいてきました。
プログラムを見ながら、
ドキドキしながら、その時を待ちました。
子どもたちは、
今日の為に用意した衣装を身にまとい、
校庭の真ん中に集まり、
曲が始まりました。
長井小としての初めての試み。
小学3年生が、自分たちで歌った曲を録音し、
それに合わせて、自分たちで考えたダンスを踊る。
緊張や照れもあったのでしょうが、
彼らの精一杯が伝わってきます。
5月に、初めて今回の計画を相談し始めて半年近く。
その結晶が、今目の前に披露されています。
練習の時も、録音の時も、音楽が苦手でどこか憂鬱そうだった女の子が
笑顔で踊っています。
踊りきったみんなは、とても充実感に溢れた顔をしていました。
最後、
特別なハプニングがありました。
ダンスが終わり、
退場する時、
僕らSTAND WAVEの「給水塔」という曲が流れ始めました。
そして、それにさらに振りをつけながらみんなが退場していったのです。
あまりにもびっくりして、
涙するほどでした。
踊り終わったみんなのところに行き、
声をかけると、
大きな輪が出来ました。
今回の子どもたちとの交流の中で生まれた
「つながり」
これは、
長井で生き続ける限り、
ずっと続いていくものなのだと感じました。
長井小の運動会には、
孫を見に来る方が非常に多いのです。
みな、この地で生まれ、育ち、成長し、老いていくのです。
ここに一つのコミュニティがあります。
その中に、そっと触れることができた僕らは、
ますます、
この
「海辺の小さな町」
が好きになりました。
STAND WAVEの給水塔という曲の中でこんなフレーズがあります。
「本当に大事なものは 目に見えないのかもしれない」
目に見えないつながり。
まさにそれを感じることが出来た一日でした。