ボランティア活動

来たぞぉぉ!

岩手県は晴れて、 雪に太陽が反射して、 とても美しいです。 東北道から釜石街道で沿岸部に向かう途中、 遠野市の道路にある看板。 「遠野の意地がある さあ復興の道をつなごうか。」 復興の狼煙ポスタープロジェクトの佐々木さんたちの作品。 昨年初めにこの看板を見つけて以来、 この看板を見ると、 「来たぞぉぉ~!!」 という気持ちになります! さあ、濃密な時間が始まります!
ボランティア活動

虎が舞う

今日は、 おらが大槌復興食堂の店長の 岩間さんからお誘いを受けて、 横浜のパシフィコ横浜の展示会で、 岩手県大槌町の虎舞 「向川原虎舞」を見に来ました。 岩間さんは、震災後に 全て流されてしまった虎舞の 衣装や道具などを揃えて 大槌の虎舞を復活しました。 コンクリート打ちっ放しの 背の高い天井に、 太鼓と笛と大きな掛け声が鳴り響き、 虎が舞いました。
波起の雑記

日常音がする

年が明け、 日常の足音が聞こえてきます。 それは、震災からちょうど1年経った時にも聞こえてきた音。 色んな事が変化を迎え それに合わせて生活スタイルが変わっていく音。 変わること 変わらないこと 岩手三陸から着信があります。 河合商店の秀保君は、 ギターや機材の相談というか雑談。 大槌SDSDのシゲオさんからは、 動画作成の相談。 みんな日々が激動に過ぎていく中で ふと、僕がいる。 「復旧 」や「復興」という 言葉ではない、 日常にある人間関係。 明後日は、我が町 横須賀市長井の朝市。 その準備を前日からする。 19日から2泊で岩手三陸帰省。 予定は特になし。 年末に届いた河合商店の「海の宝」 僕の実家にも送った。 デザインさせてもらった送り紙。 好評とのこと。 秀保君の長男「光」の名前で我が家に届く。 彼の気持ちが嬉しい。 品名「ロックンロール生物」 日常生活の中に 自分の暮らす町と 第二の故郷になった場所が 同じ目線にある。 今年も、 そしてずっと変わらず、 東北道を走り、 長井で生きていく。 そんな日常を嬉しく思う。 僕は、今を生きている。
波起の雑記

2013年です。

2013年になりました。 あえて、昨年を振り返ってみました。 手帳を数えていくと、 東北道を24往復していました。 時には「虹」に包まれ、 通い慣れた道になりました。 ギター1本で、1人の前や、 電気のない岩手県大槌駅前など、 様々な場所で歌を歌いました。 あの日から、 激動が続き、 大きく変化する日々が、 日常になりました。 とても小さなことの積み重ねが 僕らの人生を豊かにしてくれました。 日々、一瞬一瞬を大切にして、 色濃い一年になることを願っています。 今年も STAND WAVE、 を よろしくお願いします。
STAND WAVE

「この町 / STAND WAVE」

この町 / STAND WAVE  この町の この場所の においが好き  沢山の時や人が 築き上げた このにおい  あの日から この町が とても愛しい  大切な面影が においと共にそこにある ひと夏が終わり 草も長く伸び 生々しい傷を覆い隠し まるで何事もなかったかのように 新しい草原が続き 気持ちが薄れ 意識も薄れ 心が叫ぶ「元に戻れ」 ずっと守り続けていた物が 記憶の中でこぼれ 神社を曲がり 急坂を上り みんなのいる校庭に走り 遠くから友の名を呼び 騒がしい一日が始まり この町で産声を上げ 成長を遂げ 愛が生まれ 家族が増え この町で孫を見つめ 笑い声に包まれ 想いは受け継がれ 大きく大きく変わってく 思い出せないほど変わっていく でも この町のにおいだけは変わらない この場所が持つにおい  この町の この場所の においが好き  沢山の時や人が 築き上げた このにおい  あの日から この町が とても愛しい  大切な面影が においと共にそこにある 誰かを愛する気持ちと同じように この町で生き続けたいと想うように それはとてもシンプルで 純粋で 大きな理由など無くて 「この町が好き」 「この町のにおいが好き」 ただそれだけを胸の奥に 竹林やキンモクセイのにおい 柔らかい潮風のにおい あの日からずいぶんと気持ちが変わった 知らない人と挨拶を交わした 一人一人の距離が近くなった 他人の事を真剣に考えられるようになった 大切なものがもっと大切になった 遠く離れていった人のことを想った この町を想う気持ちが強くなった この町のにおいがとても好きになった
ボランティア活動

長井の朝市

僕の暮らす 神奈川県横須賀市長井。 毎月、第二土曜日に開催される 漁師直売「長井の朝市」 お手伝いを始めて3年くらいたち 今では、僕は漁協の会議にも参加させて頂いていて、 魚にもずいぶん詳しくなりました。 古き良き伝統や文化。 漁師さんや農家さんがたくさんいます。 素敵な町なんです。 そういった場所で生きているからでしょうか、 三陸と同じような空気感を感じます。 12月に行われた朝市に、日本テレビさんが取材に来て下さり、先日放送されました。 おっと、 パンチングを逆にかぶり、 メガネの人。 僕みたいです。 伝統や文化を守っていくこと。 新しい風を吹き込むこと。 ずっと続けていくこと。 たくさんの事を教えてもらっています。 29日、30日は、 年末特別朝市。 お手伝いに行っています!
ボランティア活動

山と海の放射能測定所

岩手県大槌町吉里吉里にある cafe & bar 「Ape」の ノリシゲさんと娘のイリちゃんとの1枚。 イリちゃんは、ワンパク全開で、 僕の帽子を取っては、投げる、 笑う、をひたすら繰り返します。カワイイんです。 ノリシゲさんと妻のRiaさんは、 夫婦で音楽をしていて、 震災後にお二人で、 「歩きましょう」 という素晴らしい曲を発表。 「浜のミサンガ」 のCM曲にも使われています。 お二人とも、 震災の津波被害と共に 放射能問題にも意識が高く、 今年5月に、Apeで、僕を交えて 「放射能勉強会」 を開いたり、 「チェルノブイリ・ハート」 の上映会をしたり。 先日も、横須賀に戻る日に Apeに寄って、お二人と 放射能からエネルギー問題までたくさん話して帰ってきました。 岩手県大槌町は、 瓦礫と呼ばれてしまった 誰かの大切なものの、 広域処理で、たびたび名前が出てきたりして、 色んな意味で悲しく複雑な思いをします。
ボランティア活動

パソコン教えて

「大槌 STANDING STANDING」の岡野シゲオさんとの1枚。 「かにちゃん、パソコン教えて」 「いいですよ!」 の風景。 この素敵な場所は、 岩手県大槌町の「おらが大槌復興食堂」の横に出来た、近未来のようなドームの中です。 シゲオさんの少年のようなキラキラした顔は、何か新しいものを生み出す時のウキウキ顔です。 何が出来るか、楽しみにです!
ボランティア活動

なぜ大槌なんですか?

「なぜ大槌なんですか?」 よく聞かれます。 「なぜ」というのが分からなくて、その度に色々理由を考えて答えてました。 震災があって、もちろん最初は「被災地支援」として「音楽」を届ける、と考えていました。 でも、だったら、もっと色々な場所で音楽を届ける、ということに一生懸命になれたと思うのですが、今回も歌は歌ってないですし、 じゃあ 「何しに行っているんですか?」 と、言われることもあり、その「何」にも理由が見つからなくて。 でも、昨日、分かったんです。 僕は、 「岩手県上閉伊郡大槌町」が、 そこで暮らす人たちが、 ただただ「好き」なんだと。 恋人のような、 そんな「好き」だから、 「なぜ」にも「何」にも、 「好きなんです」って、はにかみながら答えるんです。 ノリさんの実家があった大槌町吉里吉里に「Ape」という素敵なお店を手作りで作って、 津波浸水した場所は、 基礎を作ってはいけない、 人が住んではいけない、 など 決まり事がたくさんあって、 だから、ビニールシートや廃材で、お店作って、 そこで、大槌のバンド「Prisoner.11」が大音量で何にもなくなった町に音を響かせて、
ボランティア活動

小さな幸せの時

行きたい場所、 会いたい人がたくさんいるので、 小走りで大槌を駆け回っています。 今は高台のプレハブの仮設校舎に移転した 旧大槌北小学校跡に昨年出来た仮設商店街 「福幸きらり商店街」 そこに店を構える「河合商店」 店主、秀保君とは同い年だから、 意気投合してからは、時間があると顔を出して長居してます。 秀保君の長男「ひかる」。 昨日は「カッコつけてくる」と、 ロックンロールで登場。 「この革ジャンボロボロでよ~。津波で流されたのを何回も洗ったのさぁ」 小学校2年生の「ひかる」には、 こうして震災の記憶と事実が残っていて、それを誇り高く着こなしていました。 そして、先月から、 鮮魚「河合商店」の贈り物用に貼る紙や 各商品に貼るシールのデザインを 秀保君夫婦と考えてきて、 昨日ついに完成 その場でネット経由で印刷屋さんに入稿しました。 出来上がりを見て、秀保君と僕とテンションがあがっちゃって、 そんな、一瞬かもしれないけど、楽しい、幸せな時間が生まれたことが、とても嬉しかったんです。 3年で終わる「仮設」の商店街。 まだ、次の候補地の予定も見えないけど、「今」を精一杯、明るく生きている「河合家」は、幸せな空気感に包まれていました。