この記事の要約です♫
ダンスホールレゲエの魅力や特徴について詳しく解説しています。ダンスホールはレゲエの一部として発展し、1980年代に登場しました。従来のルーツレゲエに比べて、リズムが速く、デジタルな音が多く使用され、よりパーティー向けのエネルギッシュなサウンドが特徴です。
ダンスホールは、メロディアスな要素を持つレゲエとは異なり、ビートに重きを置いたスタイルで、歌詞の内容も時に過激で社会的なメッセージを発信します。
この記事では、ダンスホールとレゲエの違いを初心者でも理解しやすいように説明し、ダンスホール特有のリズムやビート、影響を受けたアーティストについても紹介しています。
こんにちは。プロの作詞家・作曲家の可児波起と申します。僕は音楽グループ「STAND WAVE」のメンバーとして、25年以上にわたってヒップホップ・レゲエシーンで活動してきました。
今回は、ダンスホールレゲエについて解説したいと思います。レゲエファンの方なら「ダンスホールレゲエ」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも、具体的にダンスホールレゲエがどういうジャンルなのか、レゲエとはどう違うのかについては、意外と知らない方が多いかもしれません。
そこで本記事では、ダンスホールレゲエとレゲエの違いや特徴、ダンスホールレゲエの歴史などについて、僕なりの視点でわかりやすく解説していきます。音楽を愛する全ての方に、ダンスホールレゲエの魅力が伝われば嬉しいです。
それでは、ダンスホールレゲエの世界へ、いっしょに踏み込んでいきましょう!
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第一部:ダンスホールレゲエとは?その特徴をご紹介!
ダンスホールレゲエの定義
ダンスホールレゲエとは、1970年代後半から1980年代にかけてジャマイカで誕生した、レゲエ音楽のサブジャンルの一つです。レゲエが社会的メッセージ性の強い音楽であるのに対し、ダンスホールレゲエはパーティーやダンス向けの明るくノリの良い音楽が特徴的。
元々は「ダンスホール」と呼ばれるジャマイカの大衆向けダンス・パーティー会場で流れていた音楽を指す言葉でした。それが次第にひとつの音楽ジャンルとして確立されていったんです。
ダンスホールレゲエのリズムとサウンド
ダンスホールレゲエの大きな特徴は、軽快でアップテンポなリズムにあります。シンコペーションを多用したドラムパターン、そこにデジタルシンセサイザーを組み合わせた音作りが印象的ですね。
僕も音楽制作にはCubaseやStudio Oneを使っていますが、そうしたDAWの登場によってデジタル処理が身近になったことは、ダンスホールレゲエのサウンドにも大きな影響を与えたと思います。キックやスネア、ハイハットの音色も、レゲエ独特のアナログ感を残しつつ、よりタイトでパンチの効いたものになりましたからね。
ダンスホールレゲエの歌詞とフロウ
歌詞の面でも、ダンスホールレゲエはレゲエと差別化が図られています。社会派的なメッセージを押し出すというよりは、陽気なムードを盛り上げるようなフレーズが好んで使われるんです。
また、MCのフロウはよりリズミカルになり、ラップに近いスタイルも取り入れられるようになりました。音楽性の進化と共に、詩的表現の幅も広がっていったと言えるでしょう。
僕自身、作詞を手掛ける際にはメッセージ性を大切にしていますが、同時にグルーヴ感や言葉の響きといった音楽的な面にもこだわっています。ダンスホールレゲエはまさに、そうした歌詞の魅力が存分に生かされたジャンルだと感じています。
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第二部:ダンスホールレゲエとレゲエの違いとは?
前の部でダンスホールレゲエの特徴について触れましたが、ここではレゲエとの具体的な違いを見ていきましょう。
テンポとリズムの違い
先ほども少し触れましたが、ダンスホールレゲエはレゲエよりもテンポが速めです。レゲエが60〜90 BPM(Beats Per Minute)程度なのに対し、ダンスホールレゲエは90〜130 BPM程度と、ノリの良さを重視しているんですね。
また、リズムパターンにも違いがあります。レゲエはオフビートを強調した「スカリズム」が特徴的ですが、ダンスホールレゲエではキックとスネアをはっきりと刻むフォーオンザフロアのリズムが主流になっています。
楽器編成とサウンドメイクの違い
使用される楽器にも違いが見られます。レゲエではベース、ドラム、ギター、キーボードなどのバンド編成が一般的ですが、ダンスホールレゲエはドラムマシンやシンセサイザーを多用したデジタルサウンドが中心。
ベースラインを見ても、レゲエのそれがルーツ音楽の影響を色濃く残しているのに対し、ダンスホールレゲエではよりモダンでシンプルなフレーズが好まれる傾向にあります。
僕らSTAND WAVEも、デビュー当時はバンドスタイルのアナログ録音が主流でしたが、次第にコンピューターを使ったデジタル制作にシフトしていきました。音楽性の変化に合わせて、サウンドメイクの手法も柔軟に変えていくことが大切だと感じています。
歌詞やメッセージ性の違い
レゲエが政治的・社会的メッセージを前面に押し出すのに対し、ダンスホールレゲエはパーティー向けの歌詞が中心になります。恋愛、ダンス、遊び、セクシャリティなど、明るく楽しい内容が多いですね。
もちろん、レゲエにもそういったテーマの曲はありますし、その逆もあります。でも全体的な傾向としては、やはりダンスホールレゲエの方がよりポップで軽妙なリリックが目立つと言えるでしょう。
ただ、だからと言って、ダンスホールレゲエに深いメッセージ性がないというわけではありません。一見軽そうに聴こえる歌詞の端々に、社会への鋭いまなざしが込められていることも少なくないんです。
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第三部:ダンスホールレゲエの歴史と発展
ダンスホールレゲエがどのように誕生し、発展を遂げてきたのか。ここではその歴史的な流れを追ってみましょう。
1970年代:ダンスホールレゲエの誕生
ダンスホールレゲエの原型は、1970年代後半のジャマイカに遡ります。当時のキングストンには数多くのサウンドシステムが存在し、DJたちは自らのサウンドで人々を踊らせることを競っていました。
そうした中で、カットアンドミックスやリミックスといった技法を駆使し、よりダンサブルなサウンドを追求する動きが生まれます。これがダンスホールレゲエの原点と言えるでしょう。
1980年代:デジタル化の波とともに
1980年代に入ると、音楽制作のデジタル化が急速に進みます。ドラムマシンやシンセサイザーの登場は、ダンスホールレゲエのサウンドにも大きな影響を与えました。
デジタルリズムやエフェクトを駆使した新しいスタイルが次々と生み出され、ダンスホールレゲエは大きな進化を遂げていきます。
1990年代:ダンスホールレゲエの全盛期
1990年代は、まさにダンスホールレゲエの全盛期だったと言えます。ビーニーマン、ボンティキラー、ショーン・ポール、エレファントマンといった大物アーティストたちが次々と登場し、シーンを牽引していきました。
また、当時のダンスホールレゲエはヒップホップとの融合も進み、新たなサウンドやフロウが生み出されていきます。国際的にも広く知られるようになり、ジャマイカのみならず世界中のダンスフロアを賑わせたのです。
2000年代以降:サウンドの多様化
2000年代に入ると、ダンスホールレゲエのサウンドはさらに多様化していきます。ヒップホップ、R&B、ポップスといった他ジャンルとのクロスオーバーが活発になり、様々なバリエーションが生まれました。
また、ダンスホールレゲエのDJプレイスタイルは、欧米のEDMシーンにも影響を与えています。ジャマイカ発祥の音楽が、グローバルな広がりを見せるようになったんですね。
僕自身、STAND WAVEというグループでレゲエ・ラップをやってきた人間としては、ダンスホールレゲエの歴史を追うことは、自分たちのルーツを探る作業でもあります。先人たちの創造性とチャレンジ精神に、改めて敬意を払わずにはいられません。
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第四部:ダンスホールレゲエを代表するアーティストたち
ここまで、ダンスホールレゲエの特徴や歴史について見てきましたが、次はこのジャンルを代表するアーティストを何人か紹介したいと思います。
ビーニーマン(Beenie Man)
ビーニーマンは、1990年代から2000年代にかけてダンスホールレゲエシーンを牽引した大物アーティストの一人です。「Who Am I」「Girls Dem Sugar」などのヒット曲で知られ、グラミー賞にもノミネートされました。
彼の音楽は、ダンスホールレゲエとヒップホップ、R&Bの要素を巧みに融合させたスタイルが特徴的。メロディアスな歌声とキャッチーなフロウで、多くのリスナーを魅了しています。
ショーン・ポール(Sean Paul)
ショーン・ポールは、ダンスホールレゲエを世界的なムーブメントにまで押し上げた立役者と言えるでしょう。「Get Busy」「Temperature」など、数々の大ヒット曲を生み出してきました。
彼の音楽は、ダンスホールのエッセンスをポップスと絶妙にブレンドしたサウンドが魅力。インターナショナルなゲストボーカルを迎えた楽曲も多く、コラボレーションの面でも彼の功績は大きいですね。
シャギー(Shaggy)
シャギーは、ダンスホールレゲエというジャンルの枠を超えて、世界中で愛されるアーティストの一人です。「Oh Carolina」「Boombastic」「It Wasn’t Me」など、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう名曲の数々。
ユーモアに富んだ歌詞、キャッチーなメロディ、そして持ち前の親しみやすいキャラクターで、多くの人々を魅了し続けています。ダンスホールアーティストが持つエンターテイナーとしての資質を、彼ほど体現している人はいないかもしれません。
僕自身、STAND WAVEとしての音楽活動の中でも、これらのアーティストから大きな影響を受けてきました。特にビーニーマンのライブパフォーマンスからは、観客を巻き込むMCとしてのスキルを学ばせてもらったと感じています。
一方で、レゲエという”ルーツ”を大切にしながらも、新しいサウンドを追求し続ける彼らの姿勢は、僕にとって音楽家としての大きな指針にもなっています。常に時代の最先端を行く。それこそが、彼らに共通する姿勢だと思うのです。
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よくある質問
Q1. ダンスホールレゲエを聴き始めるのに、おすすめの曲は?
A1. ダンスホールレゲエ入門におすすめなのは、シャギーの「Oh Carolina」、ビーニーマンの「Who Am I」、ショーン・ポールの「Get Busy」などのヒット曲です。メロディアスでキャッチーな楽曲なので、ダンスホールレゲエの魅力を手軽に感じていただけるはずです。
Q2. ダンスホールレゲエのダンスを習うのに適した場所は?
A2. ダンスホールレゲエのダンスレッスンは、大都市のダンススタジオで開催されていることが多いです。インターネットで検索してみると、意外と身近な場所で習える可能性があります。YouTubeなどの動画サイトで基礎を学ぶこともできますが、やはり本格的に習得するならプロの指導を受けるのがおすすめです。
Q3. ダンスホールレゲエのイベントや音楽フェスは開催されているの?
A3. 日本国内でも、毎年いくつかのダンスホールレゲエフェスが開催されています。例えば「横浜レゲエ祭」や「湘南レゲエ祭」など。世界に目を向ければ、ジャマイカの「Reggae Sumfest」や「Sting」といった大規模なフェスもあります。アーティストのライブ情報もこまめにチェックしてみてください。
Q4. ダンスホールレゲエを聴くのに適した環境は?
A4. ダンスホールレゲエは、ラウドでクリアなサウンドシステムで聴くのが一番です。低音の迫力と高音の煌びやかさを存分に味わうには、高品質のスピーカーやヘッドホンがおすすめ。もちろん、ダンスホールやクラブの大音量の中で体感するのが醍醐味だというファンも多いですね。
Q5. ダンスホールレゲエのカルチャーを学ぶには?
A5. ダンスホールレゲエの歴史や文化を学ぶには、まずは音源を数多く聴くこと。そしてライナーノーツを読んだり、インターネットで関連記事を探したりして知識を深めていくのがいいでしょう。ダンスホールレゲエに関する書籍も出版されているので、そうした文献を読むのもおすすめです。カルチャーの背景を知ることで、音楽の奥行きがより一層感じられるはずです。
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まとめと感想
今回は、ダンスホールレゲエというジャンルについて、その特徴や歴史、レゲエとの違いなどを見てきました。ダンスホールレゲエは、レゲエというルーツを持ちながらも、よりモダンでダンサブルなサウンドを追求した音楽です。デジタル技術の発展とともに進化を遂げ、1990年代には全盛期を迎えました。
ビーニーマンやショーン・ポール、シャギーといった個性豊かなアーティストたちは、ダンスホールレゲエの魅力を世界中に発信。ジャマイカの音楽シーンから生まれたこのジャンルは、今や国境を超えて愛されるまでになっています。
僕自身、レゲエ・ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせましたが、ダンスホールレゲエの持つエネルギーとグルーヴ感には心底惹かれるものがありました。STAND WAVEの音楽にも、ダンスホールのエッセンスを取り入れてきたつもりです。
同時に、ダンスホールレゲエは単なるパーティー音楽ではないと感じています。歌詞に込められたメッセージ、サウンドに表れるアティテュード。そこには、ジャマイカの人々の喜怒哀楽や、社会への鋭いまなざしが宿っている。だからこそ、ダンスホールレゲエは多くの人々の心を揺さぶり続けてきたのだと思います。
音楽シーンの中でダンスホールレゲエが占める位置は、近年少しずつ変化しているのかもしれません。それでも、自由と反骨精神に彩られたこの音楽は、これからも多くのリスナーや音楽家に影響を与え続けるはずです。
最後になりましたが、ダンスホールレゲエの魅力を1ミリでも感じていただけたら嬉しいです。ぜひ本記事を機に、ダンスホールレゲエの深淵なる音の世界に浸ってみてください。きっと、新しい音楽体験との素敵な出会いがあるはずです。
本日は最後までお読みいただき、ありがとうございました!