大槌町吉里吉里の「Ape」
昨日行われたライブでは、
大人から、小学生前の子どもたちまで、たくさんの人。
肩を組んでみんなで歌いました。
解体が始まった建物。
釜石のメイン通りから、1本中に入った道。
まだ、津波の傷跡が。
2月にオープンする、省太くんのイタリアアンレストラン。
準備真っ最中。
「なぜ大槌なんですか?」
よく聞かれます。
「なぜ」というのが分からなくて、その度に色々理由を考えて答えてました。
震災があって、もちろん最初は「被災地支援」として「音楽」を届ける、と考えていました。
でも、だったら、もっと色々な場所で音楽を届ける、ということに一生懸命になれたと思うのですが、今回も歌は歌ってないですし、
じゃあ
「何しに行っているんですか?」
と、言われることもあり、その「何」にも理由が見つからなくて。
でも、昨日、分かったんです。
僕は、
「岩手県上閉伊郡大槌町」が、
そこで暮らす人たちが、
ただただ「好き」なんだと。
恋人のような、
そんな「好き」だから、
「なぜ」にも「何」にも、
「好きなんです」って、はにかみながら答えるんです。
ノリさんの実家があった大槌町吉里吉里に「Ape」という素敵なお店を手作りで作って、
津波浸水した場所は、
基礎を作ってはいけない、
人が住んではいけない、
など
決まり事がたくさんあって、
だから、ビニールシートや廃材で、お店作って、
そこで、大槌のバンド「Prisoner.11」が大音量で何にもなくなった町に音を響かせて、
昨日は、
震災後、ずっと大槌に来て下さってる、
THE STREET BEATSのOKIさんが
弾き語りで熱い想い、気持ちを届けて下さり、
僕は音響をさせてもらって、
音響しながらボロボロ泣いていました。
ライブには、地元の子どもたちもたくさん来ていて、家族で音楽やその場所を楽しんでて、
ライブの後の、忘年会&クリスマス会では、
みんなで肩を組んで歌を歌って、
とにかく楽しくて、
とにかく幸せで。
「好き」だから、月に1回は会いたくなるし、
嬉しい、楽しいことをたくさんしたいし、
困ってたら、相談にのったりお手伝いするし、
握手して抱き合うし
またすぐ会うから、って、
あえて握手しなかったりするし、
「いつまでいるの?」
とか
「次はいつ来るの?」
とか
聞いてくれたら、本当に嬉しいから、
だから、
これからは
あれこれ言わないで、
「大槌が好きなんです」
って言います。
素敵な4日間を、ニヤニヤ思い出しながら、少しの寂しさを胸に東北道を走ってます。
ありがとう大槌。
大好きです!