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あなたに会いにいく

ボランティア活動のカテゴリー画像-STAND WAVE web site:@可児波起 - ラッパー - 歌い手 - 作詞家 - 作曲家の背景画像 ボランティア活動

宮城県山元町の重要な移動手段であった、JR常磐線「山下駅」 未だに復旧のめどがたっていません。

「ぜん君」が「また海で遊びたい」と言っていた山元町の海岸。綺麗な砂浜と崩れたままの防潮堤。立ち入り禁止のロープが張られていました。

山元町立中浜小学校の体育館。「あの日」から時間が止まっていました。

あの日、2011.3.11から1年5ヶ月が経ちました。
ちょうどお盆の時期。
亡くなった方を、迎え・送ります。

昨日、
宮城県山元町を訪ねてきました。

会いたい人がいます。

「ぜん君」
この日、誕生日で6歳になった幼稚園生。

沢山の好奇心と、
屈託のない笑顔で、
いつも僕らに接してくれます。

STAND WAVEのCDを渡したら、歌えるようになった
と聞いたので、
「お家ライブ」
をしてきました。

ぜん君宅を訪ねる前に、
今の山元町を知りたくて、
3時間ほど町を廻りました。

沿岸部は、ほぼ壊滅し、
人工16,000人の小さな町で、
4,000棟の家が全半壊し、
主要な駅「山下駅」と「坂元駅」は、
壊れ、線路に草が生えていました。

山元町には高校がないため、
電車を使って高校に通っていた人たちは、
町に住むことが出来なくなり、
人口減少率がとても高くなっています。

若い人が、子育て出来る託児所なども不十分なため、
町自体が、どんどん高齢化していっています。

そんな山元町でくらす「ぜん君」とご家族に会いに行きました。

「被災地にボランティア」

というと、どうもハードルが高いような気がしますが、

「会いたい人に会いに行く」

というのは、とても心をワクワクさせてくれます。

ぜん君宅で、
ご家族やお母さんのご友人の前で、
STAND WAVEとして3曲歌い、
ぜん君と一緒に
STAND WAVEの「幸せの歌」を歌いました。

夜ご飯もごちそうになり、
その後、花火。

最後、眠くなったぜん君は、
僕らが帰ると言うと、
僕に抱きつき

「帰らないで」

と、

日曜日の再会を約束していました。

その子どもの本当の気持ちを感じることが出来て、
とても嬉しかったんです。

思うこと。

1対10の関係ではなく、
1対1の関係が10組あって、
その一つ一つを大切にしたいと願っています。

こうして「震災」をきっかけに
「縁」で繋がった人たちを訪ね、
交流し、
かけがえのない時間を共有しています。

これこそ、とてもとてもとても大切な宝物。

今のこの山元町の現実の中、
僕は
音楽が繋ぎ、創りだしてくれた幸せな時間を過ごしました。

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